ペンタブレット|初心者へおすすめのペンタブ

【開封レビュー】GAOMONペンタブM106K|28個のショートカットキーが特徴

GAOMONというメーカーから販売されているMediumサイズペンタブレットの開封レビュー。M106Kをプロが実際に使ってみて検証。他のペンタブとの違い、特徴をご紹介する。Amazonでもいくつかレビューが上がっているが詳細なレビューはまだ多くないので詳しくご紹介する。GAOMONペンタブの実力を検証。

GAOMON|新規参入ペンタブメーカー

GAOMONは中国のペンタブレットメーカー。ほかにも厚さ2mmの小型ペンタブS56Kなどを販売している。ちなみのこちらの小型のペンタブもレビューしているのでご覧あれ。メーカーホームページを見ると19インチの液晶ペンタブレットも販売している模様だ。

今回開封レビューするのはその中で一番ニーズが高そうな所謂ワコムIntuos Pro Mediumと同じサイズのペンタブレットM106Kだ。現在のAmazonでの販売価格がこちら。

現時点での価格は8,000円を切っている。中華ペンタブレットとしても安めの部類に入るペンタブレットだ。

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GAOMONペンタブM106K開封レビュー

早速ペンタブの開封して使いだすまでをレビューでご紹介。気になる仕様数値についてもあわせてご紹介していく。まずは梱包箱がこちら。

GAOMON ペンタブ 箱

シンプルに真っ白で中央のメーカーLOGOが配されている。箱の素材も上質でこれまで開封してきた海外製ペンタブレットの中で個人的には一番好みだ。

GAOMONペンタブM106K付属品

そして箱を開けると本体、その下に付属品が入っている。

GAOMON ペンタブ 梱包内容

付属品の一覧がこちら。

  • ペンタブレット本体
  • Art Paint AP20ペン・ペン充電ケーブル
  • ペンタブ用USBケーブル
  • クイックスタートガイド
  • ペン替え芯、芯抜き

付属品で他の海外ペンタブと違う特徴的なもののはこちらだろうか。

GAOMON ペンタブ ペン芯

10cm*5cmくらいのポーチが入っておりその中に替え芯と芯抜きが収納されている。かわいらしいデザインで女性に好まれそうだ。他にも付属品で重要なポイントをいくつかチェックしていこう

GAOMON付属ペン AritPaint AP20

GAOMON ペンタブ ペン

ペン筆圧レベル2048レベル
読取可能高さ10mm
反応スピード233PPS
重量14g

ペンにはキャップが付属されている。筆圧レベルは2048と現在のスタンダード。ペン芯の沈み込みだがHUIONのペンと同じ仕様のようだ。沈み込み方も同じと考えてよい。事実GAOMONの他機種のペンAP10もAmazon販売ページでHUIONと互換性があるとの記載がある。

GAOMON ペンタブ ペン充電

ペンは充電式。ペンテール部分にUSBから直接充電する仕様。なのでペンテール側に消しゴム機能などを割り当てることはできない。充電式だがペンの重量は14gと非常に軽い。ワコムのプロペン2が16g、電池内蔵だが重く感じることは決してない。

GAOMON M106K 本体の詳細

GAOMON ペンタブ

梱包サイズ38.1*25.8*4.2cm
ペン反応サイズ25.4*15.8cm
本体重量780g

本体のペン反応のある描画サイズは25.4*15.8cmだ。ワコムのIntuo Pro Mediumサイズが22.4*14.8cmなのでほぼ同じサイズ。本体重量も軽い。本体の詳細を見てみよう。

本体側面にパソコンと接続するためのポートが配置されている。

GAOMON M106K 接続

価格は1万円以内と格安だが造りはなかなか精巧。ボタンの造りや素材なども安っぽさがなく、いい意味で予想を裏切られる上質な造りだ。これで8,000円台はコスパがかなり良い。

そしてこの機種の最大の特徴がこちら。

GAOMON M106K 最大の特徴|豊富なショートカットキー

本体左側にショートカットキーが合計12個設置されている。

GAOMON M106K ボタン

押すとカチッと音がして押した感触がしっかり伝わってくるタイプのボタン。このM106Kの特徴はこのショートカットキーの豊富さだ。本体左側に12個のキーが配置されているペンタブは実はあまり多くない。HUIONの最新筆圧8192レベル対応ペンタブQ11Kで8個。ワコムIntuos Proでも8個だ。

更にM106Kのペン描画範囲の上部に更に16個のファンクションキーが配置されている。

GAOMON M106K 本体上部

こちらはボタンではなくペンで押すタイプのファンクションキーだ。合計で28個のショートカットキーが配置されている。おそらくショートカットキーの数でいうとこの機種が一番多いはず。更に割り当てることのできる機能も多い。実際にドライバをインストールして設定画面を見てみよう。

下部の図が設定画面だが、それぞれのショートカットキーの場所へ任意の機能を割り当てることができる。ちなみに描画部分上部に配置されている16個のショートカットキーは、下部設定画面の中央下にある有効ソフトキーというチェックを入れて初めて使えるのでご注意を。そしてこのショートカットキーはペン先でタッチすれば反応が出る仕様。指でタッチして反応が出るわけではないのが少し残念。

ショートカットキーで割り当てられる機能も多種多様だ。ショートカットキー設定画面がこちら。

複合キーとしてCtrl、Alt、Shiftなどに加えて、キーボードのA,B,C...Zまですべて設定できるので、キーボードショートカットキーはすべて割り当てられることになる。他にもマウスボタン、画面切り替え、ブラシの切り替え、プログラムを開く機能などなど。

設定画面も非常にわかりやすく、しばらく使ってみたがドライバも非常に安定していて好印象だ。ショートカットキーを多用するユーザーにとってはかなりうれしい機能。

GAOMONドライバダウンロードページ

前後するがドライバはHPからダウンロードできる。本体にクイックスタートガイドが付属されており、そこに記載されているURLからダウンロードできる。ページは英語だが、本体の型番を選んでDownloadを選択するだけなので非常にシンプルで分かりやすい。

一つだけ注意点。モニターを2枚つないで使用している場合はペンの反応が出る画面を選ぶ必要がある。

設定画面の作業領域というところの一番上部に、この画面を選択という項目がある。少し記載が細くてわかりにくい場所にあるがこちらで任意のモニターを選択すればOKだ。自分が始めるときにこの欄が小さくてなかなか見つからなかったので一応書いておく。

ドライバは非常に安定していて評価できる。作業領域、ペン筆圧感度、ショートカット―など詳細に設定できる。ただ残念ながらペンのマウスモードへの切り替えの機能はない

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GAOMON ペンタブを使ってみてのレビュー

実際にパソコンの前に置いてみての様子がこちら。ちなみに前にある液晶は22インチ液晶だ。だいたいのサイズ感をつかんでいただけるはず。

GAOMON M106K セッティング

必要になる机の奥行きだが、画像の机で、手前からモニターまで40cmの奥行きがある。パソコンスペースの他に奥行き3-40cmは必要になる。

ペンの描き心地は上質、摩擦係数若干低め

Amazonのレビューで描き心地に関する評価は比較的高かった。実際に使ってみると摩擦係数は若干低め。スルスルとスムーズにペンが走っていく印象だ。板表面の素材もこの価格帯とは思えない上質な触り心地。

ペン遅延などももちろんない。ペンの描き心地としてはやはりHUIONのものに近い。ペンの造りが同じだというのが一番の理由だ。筆圧感度も2048レベルと申し分なく、初めての方はもちろん、これまで他のペンタブを使っていた方も満足できるレベルだと個人的に感じた。

GAOMONペンタブM106Kは買いか

GAOMON ペンタブ 開封

正直なところ海外製のペンタブレットのレベルはどのメーカーも非常に上がっており、筆圧感度や反応速度に関しては度のメーカーも同じく高いレベルを保っている。違ってくるのはまずはペンの描き心地の差だ。

ペンの描き心地はかなり良質

ペンの描き心地はかなり質が高い。ワコムの廉価版ペンタブIntuosを使ったことがあるが、Intuos Proと比べると描き心地にはっきりわかる質の差が感じ取れた。ただGAOMON M106Kの描き心地はどちらかというとIntuos Proに近い。安っぽさを感じない描き心地で高評価だ。

GAOMON M106KのペンはHUIONのペンと同じ仕様なので沈み込みは他のメーカーに比べると深めだ。ただ実はこの表現は厳密にいうと正確ではない。深さは変わらないのだが、沈み込むときの抵抗が弱い。あまり力を加えなくてもペン先が沈み込んでいく印象だ。HUIONと他メーカーのペンを比較している記事で詳しく説明している。

この仕様のペンは初めての方であれば何の問題なく導入できる。これまでワコムなどのペンを使ってきた方にとっては少し使い初めに違和感を感じるだろう。ただ多くのユーザーの意見は使いだして数時間で対応できるレベルというものだ。わたし個人もそう感じている。

ただもしこれまでワコムIntuos Proのペンの沈み込み方に愛着があり、そこをシビアに求めていきたい方にはおすすめしない。その場合はやはりワコム製のペンタブを買うべきだろう。

最多ショートカットキー搭載

そしてもう一つの大きな特徴がショートカットキーの数。描画範囲上部のものを合わせると合計28個のショートカットキーに多種多様な機能を設定できる。これは他に類を見ない多さ。ショートカットキーを多用するユーザーにはうれしいポイントだ。デジタルペイント以外でもショートカットキーが必要になる作業は多いはず。こショートカットキーを活かせば色々な用途でも使用できそうだ。

価格の安さ

そして価格の安さももちろん大きな魅力の一つ。ワコムIntuos Pro Mediumが42,984円なのに対して現時点では約8,000円。この価格の安さは初めてペンタブを導入しようと検討しているユーザーにとってはうれしいポイント。ただAmazonなど価格がさらに安くなっている場合も多い。現在の最安値はこちらからご覧いただける。

今回はGAOMONというメーカーのMediumサイズ、筆圧2048レベルのペンタブをご紹介した。現時点であまりレビューしているユーザーが少ないので、購入にあたって参考にしていただければ幸いだ。

  • この記事を書いた人

PentabletClub

Pentablet Clubはペンタブ、液タブに特化したレビューサイト。運営者NAKATAは液タブを追い続けて6年になるWebエンジニア。WacomやXPPEN、HUION等のレビュー、最新情報をいち早くシェア!2017年から各メーカー液タブをレビュー中。【レビュー総数 / ペンタブ:22台 / 液タブ:34台】