HUIONから新型のペンタブレットが販売開始。筆圧8192レベル対応の最高スペックペンタブレットだ。ワコム以外のペンタブメーカーとして最注目のHUIONからの2017年新製品の開封レビューをご紹介する。ペンの沈み込み、反応速度を動画で紹介。
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HUION筆圧8192対応ペンタブレビュー
HUIONから遂に筆圧8192レベル対応のペンタブが販売開始されている。現時点でワコムIntuos Pro以外で筆圧8192レベル対応のものはまだ出ていない。これから他メーカーでも出てきそうだが一番手はやはり自社で開発製造しているHUIONからとなった。
HUION Insupiroy Q11K販売開始
現時点でのAmazonでの販売価格がこちら。
[amazonjs asin="B0719361ZD" locale="JP" title="HUION Inspiroy Q11K 8192レベル筆圧感知 ワイヤレス グラフィック ペンタブ 11インチ作業領域 ペンタブレット"]
現時点では12000円前後だ。Wacom Intuos Proの同サイズが40,000円を超すことを考えるとかなり格安の価格設定となっている。今回こちらのHUION Insupiroy Q11Kを実際にセットアップしての開封レビューをご紹介する。
HUIONペンタブQ11K開封レビュー
ペンタブQ11K梱包開封
まずは箱を開けるとペンタブ本体が入っており、それを外したのがこちら。
板の下にオプション品が入っているがそれぞれが化粧箱に入っている。かなり精錬された印象。HUIONのペンタブをいくつか開封レビューしてきたがどれもかなり凝っている。中身を全部出したのがこちら。
HUIONの梱包はペンタブ、液タブ問わずどれも美しくデザインされており好印象だ。
HUION Insupiroy Q11K梱包物
梱包物がこちら。
- ペンタブレット本体
- ペン
- USBケーブル
- ペン充電USBケーブル
- ワイヤレス接続パソコン側受信機
- ペン立て(芯抜き機能付き)
- ペン芯8本
- ドライバCD
- スタートアップガイド(英語)
付属ペン|筆圧8192レベル
筆圧レベル | 8192レベル |
サイドスイッチ | 2個 |
重量 | 17g |
ペン仕様で最も注目なのはやはり筆圧レベルだろう。ワコムIntuos Pro以外では初の8192レベル対応だ。ペンは充電式で、テールスイッチ側からUSBケーブルを接続して行うようになる。実際の様子がこちら。
充電式というと重さが気になるところだが計測すると17gだった。持った印象は非常に軽い。充電式だから電池が内蔵されているはず。ただ重さがネックになることはないだろう。海外製ペンタブレットはペンの作りに甘さが出ることがあるがこちらのHUION Q11Kは造りが非常に精巧だ。サイドスイッチの収まりもよくグラグラなることもない。
HUIONとUGEEペンの比較
HUIONのペンとUGEEのペンを比較してみる。ちなみにUGEEとXP-PENのペンは全く同じなのでそちらの比較ともなる。重量はともに同じ17g。筆圧はHUION Q11K付属のペンが8192レベル、UGEE付属ペンが2048レベルだ。
UGEEペンで気になるのはサイドスイッチボタン。少しグラグラするしボタン部分のでっぱりが大きいので描いていると誤動作を生みやすい。この点HUIONのペンは収まりもよく、ボタン部分のでっぱりも非常に浅く作られていて良い。
そしてよく言われる話だがHUIONのペンは沈み込みが深く、UGEEのペンは浅いという感想。実際に使ってみると確かにHUIONのペンは深く感じる。両方のペンを同時に沈み込ませている動画がこちら。
HUIONペンとXP-PEN(UGEEペン)の沈み込み比較検証
二本並べてみたが若干の差があるだろうか
HUIONの最新筆圧8192レベル対応ペンタブの情報はこちら
詳細 → https://t.co/pt0wQcLRpK#HUION#UGEE#ペンタブ pic.twitter.com/W2D3nmoDaQ— Pentablet Club (@PentabletClub) 2017年6月1日
こうしてみるとかなりわずかだがHUIONの方がわずかに沈み込みが深く見える。さらに実際に使ってみるとこの差は見た目よりも深く感じる。
ペンの沈み込み深い=悪か
ペンタブの評価でよく言われるペン先の沈み込み。一般的には沈み込みが浅いことが正義とされている。ペンの沈み込みが深いペンはダメという評価を下すユーザーが多い。
ただ実際はそういうわけではない。ペンの沈み込みのが深いからといってすべてのユーザーが描きにくいと感じるわけではない。実際沈み込みが浅いといわれているワコムからもわざと深く感じられるストローク芯というペン芯も販売されているのだ。沈み込みの深いペンの描き心地にも一定のニーズがあるということ。
つまり沈み込みが深いペンが性能が低いわけではなく、そういう特徴のペンということになる。実際使いだすと大半のユーザーは数時間で感覚を会得できる。
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HUION Q11K本体のレビュー
本体のサイズがこちら。ワコムと比較するとMediumサイズとほぼ同じサイズ感だ。
本体外形 | 390*223*11mm |
反応範囲 | 279.4*174.6mm |
反応速度 | 233PPS |
ペン反応高さ | 12mm |
実際に描いてみるとこういうサイズ感となる。
かなり広々と使える印象。腕を使って広くキャンパスを使う方でも十分使用できるだろう。大きすぎるとな感じてもプロパティの画面で反応が出る範囲を調整できる。大は小を兼ねるのだ。
サイドスイッチは片方側に8個付属している。中央に見える小さな穴はステータスランプだ。通電しているかどうかをここで確認するようになる。
本体のファンクションキーがついている側に電源ボタンと充電のUSBケーブル差し込み口が付属している。
Amazonの製品説明欄には人間工学にもとづいたデザインとなっている。本体四隅の丸みを帯びており、表側の肌が触れる部分にはドット柄の加工が施されている。触りごこともなかなか上質だ。
こちらはもともと無線のワイヤレス機能が付属している。パソコン側へ接続する受信機がこちら。約1cm四方で接続すると若干の存在感があるのが少し残念。
実際に描いてみての描き心地レビュー
Q11Kはワイヤレス接続となるが気になるのはペン動作の遅延だ。ただ実際に使ってみると遅延は感じなかった。環境はintel Core i3、Windows8という残念なスペックのパソコンだが全く遅延がなかったことを考えるとどのパソコンでも問題なく使用できそうだ。
といっても感覚的なものなので実際の描いている様子の動画がこちらだ。
HUION 筆圧8192レベル対応ペンタブレット|Inspiroy Q11Kの描き心地検証
ワコム以外で初の筆圧8192対応のペンタブが販売開始された
使い心地を検証してみる
詳細 → https://t.co/pt0wQcLRpK#HUION#ペンタブ pic.twitter.com/TrogOCgajl— Pentablet Club (@PentabletClub) 2017年6月1日
見て分かる通り遅延はほぼ感じない。ワイヤレスだから遅延が生じるということはなく安心して使用できる。
ペンの描き心地|摩擦係数は低め
ペンを板の上で走らせると摩擦係数は若干低め。キュッキュッという感じではなくスルスルという感覚だ。
HUION|筆圧8192レベルのペンタブレットは買いか
現時点でペンタブレットの最高筆圧レベルのスペックは8192レベル。冒頭でも記載したがこれまではワコムからのみの販売だった。これまでペンタブレット業界をけん引してきたワコムからの筆圧8192レベルペン新製品にかなり沸き立った。
ということでワコム以外の海外メーカーHUIONからも販売開始されたQ11Kは当然かなり注目だ。注目点はまずは筆圧8192レベル対応という点。そしてこの高スペックながら1万円前後という価格の安さがポイントだ。ワコムと比べても引けを取らないスペックながらこの価格設定は大きな魅力だ。
ペンタブレットを新しく購入、或いは高スペックなものに買い替えたいという方にはぜひおすすめしたい。現時点でワコム以外で筆圧8192レベル対応のものはこの機種のみなので、最新スペックのペンタブを購入したい場合選択肢はこちら一択となる。
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