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【比較】iPad Pro 12.9 (2020年)とSurface Pro 7の違いをまとめて分かった事

iPad Pro12.9インチ(2020年)とSurface Pro 7を価格、サイズ感、用途で徹底比較。iPad Pro 2020年モデルか昨年10月に発売されたSurface Pro 7か、どっちが自分の用途にあっているか検討している人必見の記事。さらにPentabletClub編集部としてデジタルペイントに適しているのはどちらかを検証する。

2020年 iPad Pro 12.9インチとSuface Pro 7 両者を徹底比較

先代モデルのSurface Pro 6が発売されてからほぼ一年後の10月23日に発売開始したSurface Pro 7。Windows系端末として最新のスペックが搭載されている。一方、2020年3月18日にAppleから発売されたiPad Pro 12.9インチモデル。こちらは先代の12.9インチiPad Proの発売から約1年4か月ぶりの発売となった。

ターゲット層が一部重なるこの両者。一見類似したスペックのライバル同士という印象を受けるので、どちらにしようか悩んでしまうかもしれない。しかし実は両者の違いは意外と多い。今回両者を比較してその違いに気づいていただけるだろう。

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2020年 iPad Pro 12.9インチ&Suface Pro 7 価格比較

2020年 iPad Pro 12.9インチとSuface Pro 7。まず価格で両者を比較してみる。まず2020年 iPad Pro 12.9インチのストレージ別価格がこちら。

iPad Pro 12.9(Wi-Fiモデル)
保存容量価格(税別)
128GB104,800円
256GB115,800円
512GB137,800円
1TB159,800円

 

2020年モデルは最小ストレージモデルが128GBとなっている。価格自体は先代のモデルよりも全体的に安くなっている。お次はSuface Pro 7の価格。

Surface Pro 7
スペック(CPU,メモリ、保存容量)価格(税込)
Intel Core i3,4G,128GB98,780円
Intel Core i5,8G,128GB120,780円
Intel Core i5,8G,256GB142,780円
Intel Core i5,16G,256GB182,380円
Intel Core i7,16G,256GB193,380円
Intel Core i7,16G,512GB236,280円
Intel Core i7,16G,1TB284,680円

 

Surface Pro 6のエントリーモデルはIntel Core i5,8G,128GBだったが、現行モデルではIntel Core i3,4G,128GBがエントリーモデル。こちらもiPad Pro 12.9インチ同様に価格は先代よりも価格が安くなっており、およそ5000円~9000円引き。

もちろん価格は他の要素も考慮する必要があるものの、価格自体を見てみるとSurface Pro 7のほうが高めの価格設定という印象。ただ選択肢が多く価格帯が広いので、エントリーモデルはSurface Pro 7のほうが安い。

選び方に関しては、ビジネスユースのメインPCとして選ぶならIntel Core i3だと少々不安が残る。一方で2020年iPad Proはストレージ容量以外の要素はどれも同じだ。両者ともに自分の予算やニーズに合わせて選ぶ必要がある。

2020年 iPad Pro 12.9インチ&Suface Pro 7 サイズ・重量比較

超薄型軽量を売りにしているこの2台。持ち運びの際の携帯性の良し悪しは実際の使用感に大きく影響するのでチェックしておこう。以下はiPad Pro 12.9インチとSuface Pro 7のサイズと重量の比較。

iPad Pro 12.9インチSuface Pro 7
外形サイズ(mm)280.6×214.9×5.9292×201×8.5
液晶サイズ12.9インチLEDバックライト/IPSテクノロジー12.3インチPixelSense™ ディスプレイ
重量641g(Wi-Fiモデル)775g(i3,i5モデル)

外形サイズに大きな変化はないものの、液晶サイズはiPad Proのほうが大きいので動画視聴、資料や電子書籍の閲覧に向いている。またデジタルペイントをする際にもスクリーンが大きい方がもちろん快適に描くことができる。

厚みに関してはSuface Pro 7のほうが2.6mmほど厚みがある。もちろん他のノートPCに比べればはるかに薄いものの、タブレット感覚でバックにさっと収めて持ち運ぶには少々気になる厚みだ。また、iPad Pro 12.9インチのほうが130グラム以上軽量になっている。置いて使用する分には影響ないが、持ち運んだり手で持って操作するにはこの差は大きい。

ただし覚えておきたいのは、Suface Pro 7はノートPCとしての側面も持つ2in1タブレットなのに対し、iPad Proシリーズはハイスペックタブレットということだ。そもそものコンセプトが異なるため、サイズ感や携帯性の違があるのはごく自然なことといえる。そのためこの違いは自分のニーズに合わせて選べば失敗することはない。日本のザ・サラリーマンとしてビジネスユースメインでガンガン使いこなしたいという方はSuface Pro 7が向いている。

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2020年 iPad Pro 12.9インチ&Suface Pro 7 スタイラスペン比較

2社が独自開発しているApple PencilもSurface ペンも、どちらも普段使いには十分な性能を持っている。価格はそれぞれこんな感じ。

  • Apple Pencil(第2世代):(税抜)14,500円
  • Surface ペン:(税込)12,980円

以前からレビューされていたことだが、やはりApple Pencilは高い!それでもデジタルペイントでは必須のツールなので、その性能をしっかりと納得したうえで購入したいところ。

Surface Penは主にメモやCADデザインなどのビジネスユース。電池持ちが良く、Apple Pencilにはない先端部の消しゴム機能などが搭載されているので普段の使い勝手がいい。しかもSurface Penが対応しているアプリはApple Pencil対応アプリよりもはるかに多いというのもポイント。

ただしデジタルペイントとなるとApple Pencilのほうがおすすめ。高い感度、描画性能でイメージをそのまま絵にすることができる。特にiPad Pro本体がフルラミネーションディスプレイになっておりApple Pencilとの相性は抜群。スケッチブックにそのまま直接ペンを走らせているような感覚で描くことができる。

2020年 iPad Pro 12.9インチ&Suface Pro 7 用途・シーン比較

ここまで比較してもわかるように、このiPad Pro 12.9インチとSuface Pro 7は一見似ているものの性質が異なる2台。そのため自分の用途がはっきりと決まっているならその特徴を十分に生かしたベストバイができる。この2台のそれぞれのおすすめ用途はこんな感じ。

iPad Pro 12.9インチがおすすめの人

  • 本格的なデジタルペイントを楽しみたい
  • 携帯して動画視聴や電子書籍を楽しみたい
  • 他のApple端末と手軽にイラストやデータを共有したい

 

Suface Pro 7がおすすめの人

  • ビジネスシーンで活躍する薄型ノートPCが欲しい
  • 文書作成がメインで、スタイラスペンの頻度は高くない
  • WindowsPC端末との互換性を優先したい
  • iCloud以外のクラウドサービスを使っている

 

いずれにしてもAppleもMicrosoftも、ユーザーの使用環境を自社製品ですべて揃えやすいように考えている。そのため自分がすでに持っている他の端末との互換性も、選ぶ際の大切なポイントになるのだ。

2020年 iPad Pro 12.9インチとSuface Pro 7 徹底比較まとめ

今回は2020年 iPad Pro 12.9インチとSuface Pro 7を比較してみた。見た目が似ているので比較対象にされやすい2台だが、そもそもコンセプトの異なる両者。逆に言えば自分のやりたいこと、ニーズがはっきりしていれば迷うことはないはず。

つまり、イラストレーターやグラフィックデザインでの使用がメインであればiPad Pro 12.9インチ。サラリーマンとしてビジネスシーンでの使用を考えている人ならSuface Pro 7がおすすめ。

この記事を参考に、後悔しない自分にピッタリの1台を選んで欲しい。

  • この記事を書いた人

KG