HUIONのペンタブレットH640P開封レビュー。HUIONのペンタブレットとしては初の充電不要ペンを搭載している。筆圧は8192レベルと現時点の最高レベル。ワコムIntuos Proと比較しても引けを取らないスペックだ。HUION H640P ペンタブを実際に開封して使用するまでをレビューでご紹介する。ワコム以外のペンタブ購入を検討している方に見ていただきたい情報。
HUIONペンタブの実力|ワコム以外のペンタブメーカーで一番か
ペンタブレットといえばワコムが有名。質はもちろん随一なのだが価格の高さがネック。初めての使用者には敷居が高い値段設定だ。そこで注目なのがワコム以外のペンタブメーカー。中国のメーカーが多いがその中で一歩抜きんでいているのが今回紹介するHUION。製品ラインナップの多さ、そして日本に代理店がありメーカーとしてのサポートの良さが特徴だ。
ワコムペンタブとほかメーカーペンタブの大きな違いはペンの仕様。ワコムのみが充電不要のペンを付属していた。専売特許として他メーカーのもののペンはすべて充電式だったのだ。だがここにきてHUIONからも電池不要の電磁誘導方式、さらに筆圧8192と最高レベルのペンを搭載したペンタブが発売された。それがHUION H640Pだ。開封して使いだすまでをレビューでご紹介する。
INSPIROY H640Pの価格|安さに驚き
まずは価格だが筆圧レベルなどペン仕様を考えると高くなりそう。だが安さに正直驚いた。現在のAmazonでの価格がこちら。
[amazonjs asin="B075V3ZS99" locale="JP" title="HUION H640P 8192レベル筆圧感知 初の充電不要ペン、OSU用超薄型ペンタブレット"]
7,000円を切ってくる安さでこのスペックを手に入れられるのは驚き。コンパクトサイズのペンタブをお探しの方におすすめしたい。
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HUION INSPIROY H640P開封レビュー
梱包箱のデザインは個人的にはかなり好みだ。中華タブレットと聞くとデザイン大丈夫か?と心配になる方もいらっしゃるかもしれない。ただHUIONの製品は日本だけでなく欧米やアジアでも展開されておりシンプルで美しいデザインだ。
HUION ペンタブ H640P 本体デザイン
本体のデザインも非常にシンプル。実際に持ってみて細かい部分を見てみたが造りは非常に精巧。造りの甘さは全く感じない。材質はプラスチックだが安っぽさもなくデスク周りをすっきりさせたい方も安心して使用できるデザイン。
本体のサイドにショートカットキーが6個。押すとカチカチとなる押した感覚が強いボタン。こちらもしっかりとした造りで安っぽさはない。ペンタブユーザーの中でこのショートカットキーの評価は様々。描いていると手が当たって勝手に押してしまうので不要だと感じるユーザーも多いようだ。そういったユーザーのために反対側にショートカットキーの反応をON,OFFするスイッチが装着されている。
H640P本体サイズ感
実際に使用してのサイズ感がこちら。
H640P本体サイズ | 本体外形サイズ | 260*14737*8mm |
描画可能範囲 | 160*100mm | |
本体重量 | 277g |
サイズとしてはワコムのSサイズにあたる。手首を使って描くスタイルの方であれば十分な大きさだ。もし腕を使って大きく描くスタイルの方であればこのサイズはお勧めできない。もうワンサイズ大きいものを選ぶべきだ。同じHUIONならQ11Kがおすすめ。
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ということでH640Pのサイズ感は非常にコンパクト。デスク周りにあまりスペースがない方向けだ。
H640P 筆圧8192レベル 充電不要ペン
H640Pペン | 筆圧 | 8192レベル |
長さ | 165mm | |
重量 | 17g | |
電池 | 充電不要 |
この製品の一番の特徴といえるのがペンだ。まずは筆圧が現時点で最高レベルの8192レベル。初めてペンタブを購入する人にとってはあまりピンと来ないかもしれない。筆圧検知のペンは強く押し付けると線が太く、弱く押し付けると線が細くなる。習字の筆で書いた時と同じ感覚。この強弱を読み取る段階が8192段階となる。自分の描きたい線の太さの再現度が高くなっているということだ。
ちなみにここ5年間ほどのスタンダードは2048レベルだった。世界中のプロアニメーターもこの筆圧数値のペンを使い現在の作品を作り上げてきた。ある意味で十分なレベルだったのだが、今年に入って一気に4倍の8192レベルにスペックアップした。HUIONからも低価格で8192レベル対応のペンを販売開始。ユーザにとってはうれしい情報だ。
ペンの詳細デザインがこちら。ペン先の沈み込みは約0.5mm。柔らかい沈み込みでワコムペンとは描き味が異なる。初めてのペンタブ使用であれば問題ないがこれまでワコムを使用していた方は慣れるまで少し時間がかかりそうだ。
さらに注目なのがペンが電池不要の電磁誘導方式を採用している。メーカーに確認済みの情報だ。充電が不要なので電池切れを心配することなく使用できる。
ペン立てはペンを縦にしても横にしても置ける設計となっている。ちなみにペン立ての中に替え芯が収納されている。ペン立てを回転させれば開けられる。
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HUION ペンタブ H640P 実際使ってみての描き味
実際に使ってみる。環境はCPU Corei3、メモリ4GBとかなり残念なノートパソコンだ。これでスムーズに動けば大抵のパソコンでも問題なく利用できるはず。
筆圧感知8192レベルの実力はさすが
筆圧レベルはさすがの一言だ。描きだした瞬間に線の太さのスムーズな変化を体感できた。特に細めの線を描くときに実感できる。非常に小さな筆圧の変化をしっかりと読取り、線の太さが変化していく。スムーズな線の太さの変化は描いていて気持ちよく感じるレベル。
摩擦係数は若干低め。ただプラスチック同士が当たった時のようなつるつるとした感覚ではない。ワコムIntuos Proと比べると摩擦係数は低めに感じた。
ペン反応速度も十分
ペンの反応速度はパソコンのスペックやソフトウェアにも左右される部分なので一概には言いにくい部分。ただ検証したパソコンでは問題なく動作した。かなり早めに動かしてもしっかりとついてくる。ペン反応速度はHUION製品をはじめとしてワコム以外のメーカーもすべて問題なく動作しているので心配は不要だ。
本体のサイズ感 液晶15インチ程度までが限度
ペンタブ本体サイズはかなり小さめ。描画可能範囲は160*100mm。大きな画面で使用するとポインタはかなりシビアに反応することになる。実際使用したのは22インチのディスプレイだがペンをかなり細かく動かす必要があった。他に15.6インチのノートパソコン画面でも検証したがこの液晶サイズが使用できる限度だと感じた。
接続するパソコンが15インチ程度のノートパソコンであれば快適に使用できる。ただ20インチ以上の大きめのディスプレイで使用する場合はもうワンサイズ大きめのペンタブレットをお勧めする。上部でご紹介したQ11Kなどだ。
HUION ペンタブレット H640P 評価まとめ
実際に梱包してから使いだしてみたが、セットアップ方法は非常に簡単だった。日本語のマニュアル、ドライバダウンロードURL記載のカードが梱包されているのでそれに沿って進めていけば簡単に使い始められる。
実際に描いてみて筆圧変化、ペン反応速度、描き味どれも快適。筆圧レベルも最高水準の8192レベルを採用している。特徴はコンパクトなサイズだ。大サイズのディスプレイでの使用はオススメしないが、ノートパソコンでの使用であれば快適に作業できる。作業する机にあまりスペースがない場合にもピッタリだ。
以上HUIONから発売されたコンパクトサイズの筆圧8192レベルペンタブレット H640P のご紹介。ワコム以外ではサポートや製品の質の良さの面で一歩抜きんでているHUION。実際使用して自信を持っておすすめできるペンタブレットだ。
既にAmazonで発売開始されている。価格は現時点で6,680円だ。Amazonではさらに安くなっていることもあるので要チェックだ。こちらから最新の最安価格情報をご覧いただける。