HUIONの液タブGT-156の開封レビュー。15.6インチの液タブとしては破格の安さの63,000円だ。HUIONの液タブで気になるペン先の沈み込み、液晶の表示等実際に開封して使いだすまでをレビューする。16インチの液タブをお探しの方はHUION GT-156も検討の価値ありだ。
HUION液タブGT-156開封レビュー
今回紹介する液タブは中国の液タブメーカ―HUIONから出されている液晶15.6インチサイズ。開封の様子に製品の特徴、仕様数値を合わせてご紹介する。まずAmazonでの現在の最安値がこちらだ。
記事執筆時点で63,000円となっている。ワコムの筆圧レベルやサイズが同等のCintiq13インチは107,700円であることを考えると約半値で購入できるのだ。これは安い。もちろん安いだけではなく実際にデジタルペイントで使えるものかを検証していく。
HUION GT-156梱包
かなりしっかりした梱包。この製品の箱がさらに別段ボールで梱包されているためかなり厳重だ。箱の端がつぶれるということもなかった。
箱を開封するとまず15.6インチ液晶が出てくる。日本語のThank Youカードも入っており、日本語でのサポートを受けられるとのことだ。HUIONは日本に代理店があるのもポイント。Amazonのレビューでは返品の受付もスムーズにされている模様だ。
そして液晶を取り出すとオプション品が梱包されている。こちらもかなり厳重な梱包。GT-220レビューの時に見た際はとりあえず箱に詰めた!という感が強かったがGT-156は梱包箱にも若干のデザイン性を感じることができる。
液タブGT-156梱包物・オプション品
箱の中身がこちらだ。
- ペン(芯抜き、ペン芯8本、ペンケース)
- スタンド
- 3in1ケーブル
- ACアダプタ(コンセント差し込み口変換プラグ)
- ペン充電ケーブル(USB)
- ドライバCD
- クリーニングクロス
HUION GT-156 ペン
それぞれの詳細を見てみよう。まずはペン。ペン立てはなく、ペンケースに収納されている。ケースはなかなか精巧な作りで美しい。中に替え芯と芯抜きが装着されている。
ペンは充電式でペンのテール側にUSBケーブルを接続して充電する。
ペンにはサイドスイッチが2つ。ペン先の細さはボールペンと同じ程度の太さだ。
実際に手に持ってみるとまず感じるのは軽さ。充電式とのことで電池が内蔵されているはずなので重さを心配していたが非常に軽い。筆圧レベルはCintiq13インチと同様の2048レベルだ。
筆圧レベル | 2048レベル |
ペン重量 | 16.5g |
読取可能高さ | 15mm |
反応速度 | 30ms |
3in1ケーブル
ケーブル接続は基本的にWacomのCintiq13と同じ3又に分かれているタイプだ。実際に接続すると、液タブ本体側が一本のみ。下部画像の奥に映っているようにパソコンにUSBとHDMIケーブルの二本だ。あともう一本の電源ケーブルは当たり前だがコンセントへ。
角度可変スタンド
スタンドはかなりしっかりしている。素材は鉄で重量もあり手を載せて動くこともない。スタンド裏側にはすべり止めの素材が張り付けられていることもあり机に張り付くように固定できる。角度は9段階調整できる。スタンドをワコムCintiq13インチと比較するとおそらくすべての人がHUIONのスタンドを選ぶだろう、と思うくらいしっかりとしたつくりだ。
HUION GT-156描画レビュー
実際に描画してみたレビューをお伝え。使っているソフトはPhotoshop、Win8.1での使用だ。
液晶16.5インチ フルHD解像度 IPS液晶
解像度 | フルHD 1920*1080 16:9 |
有効範囲 | 15.6インチ 344.16 ×193.59(mm) |
視野角 | 垂直:170°水平:170° |
明るさ | 220cd/m2 |
液晶の表示は非常に美しい。IPS液晶とのことで角度により色の見え方の変化もなく満足できるレベルだ。解像度はフルHD。現在の最高スペック解像度は4Kだが個人でお絵かきを楽しむのなら正直フルHDで十分だ。
画面の色味が赤みを帯びるとのレビューも寄せられている。実際に見てみると、同じく使っているノートパソコンの液晶と比較すると確かに色味が若干異なるように見えた。これまで数台液タブを使用してきた方なら見比べて分かるレベルかもしれない。ただ見比べて分かるレベルで、普通に使っていて違和感を感じて使えないほどの違いではない。十分デジタルペイントを楽しめるレベルだ。
GT-156ペンの使用感レビュー
まずはペン先と画面描画位置のずれをチェックしてみよう。液タブの構造上画面の中央部はぴったりと合っても、画面の端に近づけば近づくほどずれていく。これはどんなに高い液タブでも同様で画面端に行くと3mmほどずれるのは避けられない。GT-156はどうだろうか。
ペン先と描画位置のずれ
まず下部左側の画像が、画面中央部。右側が画面左上の端だ。
右側の画像を見れば分かるが端にいくとやはりずれが生じている。ずれは見る角度によって変わってくるが、意地悪な見方をすると5mmほどのずれを確認できた。ただ中央部でのずれはほぼないのでキャンパスでの描画に際しては問題にならない。ただ画面端のファイルや閉じる×マークなどを押す際はペン先ではなくマウスカーソルを見る必要があるだろう。
ペン先の沈み込み
ペン先の沈み込みもメーカーによって異なっている。ワコムのもペンは沈み込みが浅いのが特徴。HUIONはワコムと比べると沈み込みが深いと感じるユーザーが多い。GT-156の沈み込みだが目視で1mmほどを確認できる。実際に使ってみると確かに沈み込みは感じるがそれほど気になるレベルでもなかった。実際の動画がこちら。
HUION液タブGT-156レビュー
ペン芯の沈み込みを検証してみた
詳細はこちら → https://t.co/cKSlsvZZgX pic.twitter.com/Pn0t18zoNQ— Pentablet Club (@PentabletClub) 2017年4月28日
これまでずっとワコムの液タブを使っていて急にHUIONに変更すると違和感を感じることは避けられないだろう。ユーザーの使用感はそれぞれ異なるがわたし個人は対応できるレベルと判断した。
ペンの反応速度
こちらも動画で見ていただければ分かるだろう。
【HUION GT-156開封レビュー】
ペンの書き心地レビュー
ペン描画の反応スピード、ペン先のずれ動画詳細のレビューはこちら ➡ https://t.co/cKSlsvZZgX pic.twitter.com/FxjasnNcpv
— Pentablet Club (@PentabletClub) 2017年4月28日
Amazonを見ても評価はなかなか良い。ひどい遅延を感じることもなくスムーズに描画できるレベルだった。
HUION液タブレビューまとめ
総合してGT-156は買いか。ペンの描画能力、液晶、15.6インチというサイズ感、確かにユーザービリティは非常に高く感じた。
- コスパは非常に良い!
何といってもこのサイズで63,000円というのはうれしいし、ワコムの価格を見ると驚きでもある。半額で購入できるのだ。
- 15.6インチというサイズ感もユーザビリティが高い。
ワコムの最新液タブも16インチだった。13.3インチでは少し小さく、22インチではもてあますというユーザーが多かったことを受けて販売され反応も非常に良い。ユーザーによっては絶妙に感じる大きさ、そして重量1.5kg、厚さ14.8mmと手軽に持ち運べるのもHUION GT-156のうれしいポイントだ。
価格の安さを見ると果たして本当にデジタルペイントで使用できるのか、と心配になるユーザーも多いだろう。ただ仕様数値も実際に使ってみての感想も十分使用できるレベルであることを証明している。16インチサイズの液タブをお探して、10万を超す出費は難しいという方にはおすすめできる製品だ。
現在のAmazon,楽天の最新最安価格はこちらからご覧いただける。
持ち運ばず机に固定して使用したい。22インチのもうワンサイズ大きい液タブを探しているなら同じHUIONのGT-220もおすすめだ。レビューはこちらからご覧いただける。
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もし予算に余裕があり、最新最高スペックをこだわって選びたい方はワコムのCintiq Pro16も選択肢の一つだ。
[clink url="https://pentablet.club/newcintiqpro"]