HUION 液晶タブレットの選び方

HUION液タブGT-220開封レビュー|価格7万円以下に下がり買い時到来

HUIONの液タブGT-220の開封レビュー。セットアップして実際に描いてみてのペンの使用感、ペン芯の沈み込み、ペン先と描画位置のずれ等をチェック。価格は7万以下と22インチ液晶ペンタブレットとしては格安だが実際に使えるレベルかを検証。

HUION液タブGT-220開封レビュー

HUIONの液タブ22インチサイズのGT-220の開封レビュー。開封の様子に製品の使用数値を交えながらご紹介する。まず注目なのは現在の価格だろう。Amazonでの価格情報がこちら。

2017年7月追記:下記レビューの時期のGT-220は筆圧2048レベルだった。ただ6月下旬出荷のV2ものから筆圧8192レベル対応にアップデートしている。下記Amazonリンクはすべて筆圧8192レベル対応ペン付属だ。

 

価格は7万円程度。ワコムの同サイズCintiq22インチタッチなしは20万円なので半額以下で購入できる。

早速開封レビュー。届いた梱包箱がこちら。

GT-220梱包箱

実はこちらの梱包箱は同サイズの段ボールに二重に梱包されていた。さらに梱包箱との間には5mm程度のベニヤ板が挟まっていたので梱包はかなりしっかりとしている。

梱包箱から中身をごそっと出したのがこちら。しっかりとした硬めのスポンジ素材にくるまれている。日本語のThank Youカードもはいっており日本語のサポート、保証が受けられるとのこと。HUIONは日本に代理店があるので日本のサポートが受けられる。

HUION GT-220内容物

HUION GT-220の梱包物

中身をすべて出したのがこちら。スタンド、ケーブル、ドライバのCDなどパソコンさえあればすぐに始められるようになっている。

HUION GT-220内容物一覧

注目の梱包物を見てみよう。

GT-220 ケーブル類

まずは映像ケーブル。梱包されているのはVGA-VGAケーブル、HDMI-HDMIケーブルの二本だ。これ以外の映像ポートしかないパソコンの場合は別途変換ケーブルが必要になる。

HUION GT-220映像ケーブル

こちらが電源ケーブル。中国メーカーの製品だがコンセントは二股で日本のものに対応。電圧ももちろん日本の100Vから海外の240Vまですべて対応している。もう一本のケーブルは画像はないがペン充電のためのケーブルだ。

HUION GT-220電源ケーブル

GT-220 ディスプレイ・映像ポート

HUION GT-220ディスプレイ

ディスプレイもしっかりと梱包されていた。まずは仕様数値を見てみよう。

GT-220 ディスプレイ仕様数値
モニター形式IPS液晶
サイズ21.5インチ
解像度フルHD 1920*1080
視野角水平、垂直178度

モニター形式がIPS液晶というのはポイントだ。安いからといってIPS液晶以外の液タブは選択肢に入ってこない。視野角、解像度とも非常に高い仕様数値レベルだ。Cintiq22インチと同様のスペックとなっている。

ディスプレイの裏側、映像ポートの差し込み口がこちら。

GT-220ディスプレイ裏側

これは映像ポート裏側を下部の画像になるが、映像ポートは3種類備えている。

  • HDMI
  • DVI
  • VGA

他に左側についているのがパソコンUSBポートへ接続する差し込み口、電源ケーブル差し込み口となる。実際に必要なケーブルを差し込んだ様子がこちら。

HUION GT-220ケーブル差し込みケーブル差し込み口は下向きなので設置した時にケーブルと机が干渉しないか心配になるところだが、実際に設置してみると問題ない。22インチは頻繁に移動するものでもないので一度ケーブルをしっかりとさばいておけば問題ない。

GT-220 スタンド

スタンドも付属されており、液晶裏側にネジ4つで固定する。ドライバーも梱包されているのもうれしい。スタンドの素材は重めの鉄でがっちりとしている。スタンド角度10度から80度までの可変式

ただ限界まで角度を上げて腕を付けて書くとすこしぐらつく感覚がある。間に何かを挟めば対応できそうだが工夫が必要だ。

HUIOIN GT-220スタンド低い

GT-220 付属ペン

GT-220ペン

GT-220にはペンが2本付属されている。仕様数値がこちら。

GT-220 ペン仕様
筆圧2048レベル
重さ14g
サイドスイッチ2個

ペンは充電式。ペンテール部分にUSBケーブルを接続して充電する。作業中の電池切れが心配だが、それに対応するためにペンは2本付属されている模様。30分未使用で自動でスリープ状態に入る。

重さは14gだが実際持つと非常に軽い。ワコムのintuosと同じくらいで、長時間使用でも重さが原因で疲れることはないだろう。

気になるのはペン芯の沈み込み。確かにワコムのPro Pen2よりも若干深く沈み込む。およそ0.5mm程度だ。実際の沈み込みの動画がこちら。

初めて液タブを使用するユーザーであれば少し使えば対応できそうだが、これまでワコムの液タブを使用してきたユーザーははじめ違和感を感じそうだ。

HUION GT-220の使用感

ペン描画能力の実力

実際にこちらをWindowsPCと接続して使用してみた。ソフトはPhotoshop。

HUION GT-220仕様模様

さすがの22インチ、フルHD解像度だ。作業範囲は非常に広い。A4サイズ2枚横に並べて同時に描画できる余裕のある描画サイズがある。

ペン先と描画位置のずれだが画面表面のガラス厚さ分の誤差はある。見る角度によっては2mmほどの差は出そうだがペンの真上から見た場合の誤差はほぼない。そちらの見た画面がこちら。

GT-220 使用感

液タブを使ったことがある方は分かるかと思うが現時点でこの誤差は液タブの構造上必ず出てくる誤差となる。HUION GT-220のペン先と描画位置の誤差範囲は良くもなく悪くもなくという評価だ。ただこの価格を考えるとコスパは良い。十分に使える優秀なレベルだ。

ペンの反応速度もワコムのCintiq22インチと同等でストレスなく使用できる。価格が半分なのでペンの使用感も半分かといわれると決してそうではない。デジタルペイントでストレスなく作業を進められるレベルだ。実際に使っている動画がこちら。

液晶ディスプレイの実力

ディスプレイはIPS液晶方式なので角度による見え方の違いは皆無。さらに解像度フルHDで非常に美しい表示で満足できるレベルだ。カラー表現に関してHUION液晶は青みがかかって見えるとの評価があったので心配していたが実際は使ってみると杞憂に終わった。

ただ写真編集やイラストなど色合いにシビアな場合もあるだろう。その場合は本体側でディスプレイ設定が可能でブライトネスはもちろんRGBカラー調整もできるのである程度の誤差であればこちらの設定で対応できるはずだ。

HUION液タブ設定画面

付属のディスプレイ保護シートは正直あまり期待しない方がよい。張り付けるとかなり色合いが異なるし描き心地も滑りが良すぎる印象なので別売の保護シートを購入することになりそうだ。

HUION GT-220を使ってみてのレビュー

コスパの良さは驚きのレベル

実際使ってみてまず心配していたのが価格の安さからくる製品の梱包、つくりの甘さだ。ただ梱包やスタンドの精度、IPS液晶の見え方など値段から考えると期待を上回る出来だった。実際Amazonレビューの評価も非常に高い。

Amazon評価:40件レビューが寄せられており星4.5評価

確かにこのコストパフォーマンスの良さは驚きのレベル。ワコムが高すぎるのか、HUIONが安いのかは不明だがこの価格帯の期待値ははるかに上回っている。

本体のデザインはスタイリッシュというわけではなく必要最低限の作業環境を提供している、という感じだ。Apple製品のようなデザインへのこだわりは期待しない方が良い。あくまでイラスト作業のための道具。

液タブは大画面が正義

22インチの大画面液晶を使いだすともう13インチの液タブには戻れないと感じる。大画面は正義。作業効率は必ずあがる。趣味で使用する人はこの大きさを持て余すことを心配するかもしれないが、この価格帯なら十分考慮に値する便利さだ。

価格は今が買い頃

さらに今価格も下がっている。売り出し当初は95,327円だったがすでに7万円を切る価格で落ち着いている。

gt-220 価格変動

大画面の液タブを購入検討しているならHUION GT-220のコスパの良さをぜひ実感していただきたい。Amazon、楽天の現在の価格はこちらからご覧いただける。

2017年7月追記:上記レビュー機GT-220は筆圧2048レベル。ただ6月下旬出荷のものから筆圧8192レベル対応にアップデートしている。下記Amazonリンクは筆圧8192レベル対応ペン付属だ。

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PentabletClub

Pentablet Clubはペンタブ、液タブに特化したレビューサイト。運営者NAKATAは液タブを追い続けて6年になるWebエンジニア。WacomやXPPEN、HUION等のレビュー、最新情報をいち早くシェア!2017年から各メーカー液タブをレビュー中。【レビュー総数 / ペンタブ:22台 / 液タブ:34台】