HUION22型の液晶ペンタブレット、HUION Kamvas 22Plusを実機レビューでご紹介。QD LCDディスプレイの美しさが特徴だ。同時発売された無印のKamvas 22も手元にあるので比較してどんな違いがあるのかもチェック。液タブの大切な要素である筆圧ペンの下記心地も動画を交えながらご紹介する。
HUION Kamvas 22Plusの特徴
HUION Kamvas 22Plusと同時期に発売された液タブがHUION Kamvas 22。Plus付かない無印版Kamvas 22だ。Kamvas 22Plusの方が1万円価格が高くなっている。この違いはKamvas 22Plusの特徴でもあるのでご紹介する。
一番の特徴であるセールスポイントは液晶の美しさだ。
QD LCD(量子ドットLCD)の美しい色表現
これまでのHUION製液タブよりも豊かな色再現性が特徴。量子ドット採用のディスプレイによって、より美しい表現が可能になった。これまでの液タブと並べてみるとその差は歴然。ひと目見てわかるレベルだ。
フルラミネートディスプレイで視差を極限まで小さく
フルラミネートディスプレイによって液タブ特有のペン先と書き出し位置の視差を抑えている。ダイレクトボンディング工法とも呼ばれていて、液晶と表面のガラスディスプレイを直接接着させることでペン先の視差を抑えている。
この技術が難しいのはディスプレイとガラスが接着することで製品が熱を持ちやすくなること。この技術によって描画はより美しく、描き心地は実際に紙に鉛筆で書くスタイルに近くなった。
では実機レビューで実際に机に置いてみてのサイズ感や下記心地、ディスプレイの見え方についてレビューしていこう。
HUION Kamvas 22Plus 実機レビュー
こちらが梱包箱だがしっかりとした梱包で安っぽさはない。裏側には接続方法が簡単に説明されていた。
まずさくっと説明すると接続方法は2種類ある。
- パソコン側:USB C一本のみ
- パソコン側:USB A + HDMI等ディスプレイポート
もしパソコンにUSB Cがある場合は接続をかなりシンプルにまとめることができる。ただ液タブはパソコンと接続したUSB Cのみでは電源供給できていないので付属の三叉ケーブルを使ってコンセントと接続する必要がある。
液タブ本体を持ってみてまず感じるのが本体の薄さ、軽さだ。重量はスタンド込みで3.9kg。机に置いてペンと比較するとこんな感じ。
厚さにすると指一本置いてほんの少しはみ出るくらい。かなり軽くて取り回しも簡単。21.5インチなのでもちろん机に据え置きで使うかと思うが、使わない時は机の端に立てて収納しておくことも可能だ。
21.5インチだと重いし場所を取るし、部屋狭いから無理だなーと思っている方もこの薄さなら毎回片付けながら運用するという新しい形を考えれるかも。と思わせてくれる薄さ、軽さだった。
HUION Kamvas 22Plus付属スタンド
付属のスタンドは自分で取り付ける。
取り付けると言ってもネジ4本つけるだけなので作業自体は2分で終了。スタンドの角度は20度から80度。
ちなみにディスプレイはVESAマウントにも対応していて、サイズは75*75mm。ちなみに本体裏側に排熱のための穴が空いている。
HUION Kamvas 22Plus 付属ペンPW517のペン先沈み込み
付属のペンはPW517。
HUIONのペンで懸念されていたのがペン先の沈み込みの深さ。主にWacomのペンと比較してだがペン先の沈み込みが深すぎて使いにくいというユーザーも一定数存在していた。
ということでこの最新ペンPW517ではその沈み込みを改良している。後で動画を載せるが、これまでのペンと比べるとペン先をつけて一瞬でわかる差があった。これまでのペン先が沈み込むときの若干の揺らぎもなくなっている。
アナログの描画ではありえないペン芯の沈み込みがほぼなくなった。ということでより実際のペンで紙に書いたときの感覚に近づいている。
HUION Kamvas 22Plus 描き心地レビュー
実際に机に設置するとこのくらいの大きさになる。手前のキーボードと比較すればイメージしやすいかもしれない。上から見るとこのくらいのスペース。
ということで続いて実際に描いてみての感想。
ペンの追従性能は後ほど載せる動画などで確認していただける。筆圧感知の感度も非常に良い。動画内でジッター(直線をゆっくり引いた時に現れる線の揺らぎ)もチェックしたが大きな問題は感じなかった。描画能力は仕様数値通り高い。
- ペン筆圧:8192レベル
- 傾き検知:±60度
何よりもペン先の沈み込みが改善されたことで、描き心地がよりスムーズになった印象だ。液晶表面にはアンチグレア加工が施されているので無駄な映り込みもない。
QD(量子ドット)採用ディスプレイ
量子ドット採用によってより豊かな色再現性があることが特徴、とメーカーページで紹介されていた。実際に使ってみると確かに無印のKamvas22よりも液晶の表示がくっきり見えた。
上部画像は右側が無印のKamvas22で左側がKamvas 22Plus。画像を通すと全然伝わってないけど細い線のくっきり度が違う。もちろん無印のKamvas22でも使えるレベルだけど、一度Kamvas22Plusを見てから無印のものを使うと差は歴然。
HUION液タブKamvas 22Plusレビュー動画
実際に使っている様子がこちら。筆圧、ペン追従性能、ジッターのチェック、ペン先沈み込みのチェックを行なっている。
HUION Kamvas22Plus実機レビュー
・液晶21.5インチQD(量子ドット)ディスプレイ
・ペン筆圧8192レベル・傾き検知±60°
・価格59,999円美しい液晶が特徴に液タブです。
詳細レビュー記事はこちら
➡️ https://t.co/ooKQc68jZ0#HUION#液タブ pic.twitter.com/sSFQC8MCQo— Pentablet Club (@PentabletClub) August 25, 2020
HUION 液タブ レビューまとめ
液タブのディスプレイは長い時集中して目にするもの。描いていて気持ちいいのは当然Kamvas22 Plusだ。クリエイティブな作業は美しいディスプレイでモチベーションを上げることも大きな要素。価格差は1万円。
- HUION Kamvas 22Plus:59,999円
- HUION Kamvas 22:49,999
編集部としては1万円上乗せしてもKamvas22 Plusが買いだと感じた。
現在のAmazonなどの最安値はこちらからご覧いただける。セールもたまに行っているので価格は要チェックだ。