GAOMONから販売され価格が安い液タブとして話題を集めているPD1560。今回実機をお借りし開封レビューとしてご紹介する。GAOMON15.6インチ液タブの描き心地、ペン先の沈み込み方など詳しくレビューしていく。GAOMON PD1560購入検討中の方に見ていただきたい情報。
GAOMON PD1560開封レビュー|価格をまずはチェック
まずGAOMON PD1560の最大のポイントともいえる価格をチェックしておこう。現在のAmazonでの最安値がこちら。
現時点で28,999円を切っている。15.6インチ液タブでいうとWacom Cintiq Pro 16インチで約17万円と価格は液タブ業界の中でも格安だ。3万円以下で液タブを購入できるのは驚きだ。実際に開封しての使用感をご紹介する。
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GAOMON PD1560 実機開封レビュー
梱包箱がこちら。化粧箱という感じではないが分厚い段ボール素材でしっかりとした梱包だ。
梱包箱を開封しての中身がこちら。
液晶を含めすべてのパーツが隙間なく梱包されており硬めのスポンジが使用されている。価格は安いが梱包に甘さは見られず安心度は高い。
GAOMON PD1560 梱包内容
梱包物はこちら。
- 液晶ペンタブx1
- フェルトポーチx1
- 充電式ペンAP40x1
- ペン充電用USB ケーブルx1
- 3-1統合配線x1
- 電源アダプターx1(日本仕様)
- ペンホルダーx1(交換用ペン先x8 内蔵)
- 二本指グローブ x1
- 多言語マニュアルx1
- 本体スタンド(取り付け用ドライバー)×1
基本的には他液タブメーカーのものと同様だ。液タブを始めるためのものはすべてそろっている。パソコンがあればすぐに始められるようになっている。
液タブ使用にあたって気になるポイントをいくつかチェックしておこう。
筆圧8192レベル ペン
付属ペン筆圧レベルは8192。現時点の筆圧ペンで最高スペックのものだ。動作は充電式。ペンのテール側にUSBケーブルを使っての充電だ。充電式だと重量が気になるが実際に計測すると重量は17gと非常に軽い。ペン先と実際に持ってみての画像がこちら。
ペンの太さはWacomのものよりも一回り細い。グリップ部分はゴム素材ではなくプラスチック。若干滑り安く感じたが普通のボールペンと変わらない。グリップ部分にサイドスイッチが2つ付属している。画像を見てもわかるがペン先は長めに出ている。沈み込みについては後で取り上げる。
フェルト素材ポーチ付属
持ち運び用のフェルト素材ポーチが付属されている。15.6インチと持ち運べるサイズなので専用のポーチがあるのはありがたい。デザインも全くの無地でシンプルなので使いやすい。
ケーブル|3-1統合配線
接続ケーブルは3-1ケーブルとなっている。ワコムのCintiq13とよく似ている。液タブPD1560側はUSB Type-C、Mini HDMI。もう一方が、USB、HDMIポート、電源ケーブルだ。これらが上部の画像のように一本にまとめられている。肝心なところだがパソコン側に必要なのはUSBとHDMI出力ポートだ。
GAOMON PD1560 本体詳細デザイン
外形サイズ | 452.4×252×5mm |
重量 | 1.525kg |
描画可能領域 | 344.16×193.59mm |
重量は1.525kgと実際に持つと驚くほど軽い。詳細デザインを実機で見てみよう。
本体サイドにファンクションキー10個が装着されている。押すとカチカチと感触のあるタイプだ。中央よりの二つが小さめに設計されている。すべてが同じサイズではないので見分けやすい。同じ側にOSDメニューボタンがあり、液晶の色温度などをかなり詳細に設定できる。
反対側がこちら。
反対側はパソコンとの接続ケーブル差し込み口だ。USB Type-CとMiniHDMIポートで付属のケーブルで接続する。
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実際に描いてみての使用感レビュー
本体サイズ感
実際に使用してのサイズ感が上部の画像だ。15.6インチサイズ。A4サイズの用紙がほぼ等倍で表示できる。(A4用紙を横に置いた時に縦幅が1cmほどはみ出すサイズ)マンガ制作などであればほぼ等倍で用紙を表示できるので余裕のあるサイズ感だ。画像ではキャンパスのみを表示させているが、ワイド画面なので横にソフトウェアのメニューを表示できる。
液晶モニターの実力がこちら。
液晶モニターの使用感
液晶方式 | IPS方式 |
解像度 | 1920×1080 |
縦横比 | 16:9 |
液晶方式IPSなので角度による見え方の差はない。仕様数値では視野角が178°となっているが、ほぼ仕様数値通りの見え方だと感じた。カラー表示色域は72%。個人的にはかなり満足できるディスプレイ。そしてOSDメニューが本体側についているのである程度の色設定が変更できるのも強み。この点HUION GT-156HDよりも使い勝手がよい。
ペンの描き心地
ペンの反応速度は十分。ペン反応速度はパソコンのスペックやペイントソフトウェアによる部分も大きい。が、筆者のWin10、Intel Core i3、メモリ4GBのノートパソコンでも問題なかった。
ペン先と描画位置のずれもほぼ感じない。液晶の端に行けば若干のずれは感じるが画面中央では全く気にならないレベル。上部の画像で見える通りだ。
ペン先の沈み込みはWacomペンよりは深い。HUIONとほぼ同じ沈み込み方だ。これまでWacomを使っていた方が使いだすと違和感を感じそうだが数時間で慣れる、という声が多い。
実際に使ってみての動画がこちら。ペンの沈み込み方、ペン反応速度を見ていただきたい。
GAOMON 液タブPD1560 検証動画
ペン描画反応速度、ペン先沈み込みをチェック
レビュー詳細➡︎https://t.co/QpNacoUnXu#GAOMON #液タブ pic.twitter.com/RIhlk5gyVM— Pentablet Club (@PentabletClub) 2017年11月24日
GAOMON PD1560レビュー|Pentablet.Club的まとめ
実際に開封して使ってみての感想。特筆すべきポイントはまず筆圧レベルが8192レベル対応だということ。充電式というのが若干残念なポイントだが描き味は非常に良い。使っていて素直に楽しいと思える描き味だ。
もう一つのポイントが本体の軽さ。実際に持つと軽さに驚くレベルだ。ただ軽さが災いして液晶の端の部分に力を加えると若干のぐらつきを感じた。スタンドはしっかりした造りだが少し工夫する必要がありそうだ。
とはいえ、このレベルの液タブが4万円を切る価格で購入できコスパが非常に良いのは確かだ。安いが造りは非常に精巧、梱包も含めて繊細で信頼できそるパフォーマンス。デザインもシンプルでスタイリッシュと言って良いレベル。GAOMON製品のデザインは個人的には一番好みだ。
格安15.6インチ液タブをお探しの方に激しくおすすめ
ということで、現時点でワコム以外の15.6インチをお探しの方に一番おすすめできる機種だ。GAOMONは比較的最近出てきたメーカーだがスタイリッシュなデザイン、スキのないスペックでおすすめ。
何より価格が4万円を切っており初めて液タブをお探しの方が手を出しやすい価格設定が大きな魅力だ。Amazonでのレビュー評価も好評。15件のうち星5つが14件、星3つが1件だ。現在のAmazonなどの価格、レビューはこちらからご覧いただける。
現時点で28,999円だがさらに安くなっている場合もあるので要チェックだ。
以上GAOMONの最新15.6インチ液タブを開封レビューでご紹介した。格安15.6インチ液タブをお探しの方に激しくおすすめしたいモデルだ。