ARTISULの液タブD16Proのレビュー紹介。2019年に発売されたARTISULの最新液タブの詳しいスペックと使い心地をレビューする。ペンの沈み込み方や描き味など気になる部分を検証。同時期に発売されたペンタブM0610Proも開封レビューでご紹介。
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ARTISUL 最新液タブ D16Pro 発売
ARTISULから2019年末に発売された15.6インチ、最高スペックの描き味を提供してくれる液タブ ARTISUL D16Proを紹介する。HUIONやXP-PEN,Wacomなどどのメーカーからも主力製品として発売されるようになった15.6インチサイズの液タブだ。注目のスペックをサクッとまとめるとこうなる。
- 液晶15.6インチ(フルHD)
- 筆圧8192レベル、傾き検知±60°対応ペンが付属
- 8個のショートカットキーとダイヤル式のファンクションキー
- スタンドがデフォルトで付属
- ペンのテール側に消しゴム機能なし
ARTISULは台湾のメーカーUC-Logicの子会社でコスパの良さに定評がある。そしてどうでもいいがARTISULはART IS SOULからきているらしい。そんなARTISULから今回現時点の液タブメーカー界で最高スペックとなる描画能力を備えた液タブが発売された。
ちなみに現在ARTISUL公式の販売サイトでブラックフライデーセールを実施している。13インチの液タブが75ドルOFFになっていたり最新液タブのM0610Proが17ドルオフで販売中。
➡ARTISUL公式販売サイト【ブラックフライデーセル情報はこちら】
スペックのまとめを見ればわかる通りペンの描画能力、液晶の解像度などは他メーカーと全く同じ。違いは造りが良いスタンドがデフォルトで付属されていること、ダイヤル式のファンクションキーが付属していることなどなど。ということで描き味の感想などをレビューで紹介していく。
ARTISUL D16Pro 液タブ開封レビュー
早速梱包内容を見てみよう。中身すべてを出した画像がこちら。
- 液タブ本体
- ペン
- ペン替え芯、芯抜きリング(8本)、ペンケース
- 電源アダプタ
- 二本指グローブ
- ケーブル
- マニュアル
- スタンド
ドライバCDは入っておらずダウンロードする形だ。価格は抑えているが梱包に安っぽさは感じられない。日本だけではなく欧米マーケットにも出荷されているわけなので長距離移動にも耐えうるかなり厳重な梱包で安心。
ARTISUL 液タブ本体
液タブのサイズは15.6インチ、解像度フルHD。持ってみてまず感じるのが本体の軽さ。持ち運んで作業することはないかと思うが、毎回デスクから片づけたい方もストレスなく移動させられる。
本体の薄さがこちら。15.6インチサイズでまぁまぁの大きさだが片手の指だけで充分支えられる重量感だ。本体の薄さも相まって持った時に感じる、軽っ!という感覚は大きい。
個人的には液タブに薄さと軽さを求めているユーザーがどれほどいるのかな、とも感じる。スマホやタブレット業界のトレンドがそうなので液タブもそれに沿って開発が進んでいるようだ。確かに見た目はスタイリッシュ。
本体のサイドにファンクションキーとくるくる回して調整できるダイヤルキーが配されている。ダイヤルは無段階調整ではなくて、カチカチと音がするタイプ。1ダイヤルが分かりやすい。
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ARTISUL D16 Pro付属スタンド
ARTISUL D16Proにはスタンドがデフォルトで付属している。しかもおまけでちょっとつけときますね、というレベルのものではない。液タブ本体の軽さとは裏腹にスタンドはずっしりとした重量で安心感がある。表面銀色の部分はアルミ風の素材で安っぽさもない。
スタンドの高さは6段階調整。上部画像は一番角度が大きい状態。一番角度がない状態で15度くらいになりそうだ。
ARTISUL 付属ペン/筆圧8192、傾き検知あり
ペンのスペック。
- 筆圧8192レベル
- 傾き検知±60°
こちらも現時点での最高スペックとなっている。ここ1年でワコム以外のメーカーの描画能力もぐっと上がっている。スペック÷価格で計算するとかなりコスパは良い。
ペンのサイズ感がこちら。
普通のボールペンよりは太めで長時間の使用でも疲れにくい仕様。少し古い例えだが一昔前に大流行したドクターグリップのペンぐらいの太さ。
ペンテール側には何もついていない。
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ARTISUL 液タブ D16Proの描き味
実際にパソコンと接続してデスクに置いたときのサイズ感がこちら。
どのくらいのスペースが必要になるか気になる方も多いかと思うが、上から見るとこんな感じ。
液タブにどのくらいの角度をつけるかにもよるが大体奥行き30cmあればOK。
15.6インチ解像度フルHDのサイズ感も個人的にはちょうどよいと感じた。(実際の作業範囲は上部画像を参照)ペンの太さや色などを設定する画面を出しながらキャンパスを表示させてもある程度の作業範囲を確保できる。腕を使って大きく描きたいタイプではない限り満足できるサイズだ。実際今日本で一番売れているのも15.6インチ。これまで主流サイズだった13.3インチでは小さすぎ、22インチでは大きすぎるというユーザーの思いにしっかりと答えた製品だ。
ペンの描き心地
筆圧8192レベルということで描き味はかなり良い。これまで筆圧2048レベルのペンタブを使っていた方が感じる差は正直さほどないのだが、これまで1024レベルあたりのペンタブを使っていた方であればかなりの進歩を感じられる。価格設定も魅力的。古いペンタブや液タブを使用している方は是非買い替えを検討していただきたいレベルのスペックアップだ。
ペン追従性能はパソコンのスペックにもよるがペン描画の遅れなども感じることはなかった。そしてもう一点気になるのがペン先の沈み込み。特にこれまでワコム製のペンタブを使っていた方にとっては描き味に直接関係する大切なポイントだ。ペン先への圧力を一番強めた状態との差がこちら。
沈み込みの最大幅は1mm程度。今回初めての液タブ購入の型であれば違和感なくすんなりと受け入れられる。ただこれまでワコムのIntuos Proなど沈み込み幅が少ないタイプのペンタブを使っていた方は使い始めに違和感を感じそうだ。
多くのユーザーの声では少し使えばなれる模様。実際自分もそうだった。毎日数時間使ってきたプロレベルの方にとってはこの差も致命的になるかもしれないが。。。
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ARTISUL 液タブレビューのまとめ
ARTISUL の2019年最新液タブD16Proをレビューでご紹介した。Proと名の付くシリーズらしくペン描画能力のスペック数値はワコムにも引けを取らないレベルとなっている。そして他メーカーでは別売のことが多いスタンドが付属しているのもポイントだ。
初めて液タブ購入の方も手を出しやすい価格帯で、これまでペンタブを使っていてステップアップしてみたいという方に是非おすすめしたいモデルとなっている。
続いて同時期に発売された最新のペンタブもレビューでご紹介する。
ARTISULペンタブM0610Pro実機レビュー
続いてレビューするのがARTISULのペンタブM0610Pro。
早速開封してM0610Proの梱包内容をチェックしていこう。
- ペンタブ本体
- ペン、替え芯、ペン抜きリング、ペンケース
- 二本指グローブ
- USBケーブル(ペンタブ側、Type-C、パソコン側Type-A)
- 変換ケーブル
付属されている変換ケーブルがこちら。
パソコン側のUSB Type-Aから、USB Type-C、そしてAndroidスマホなどによく使われている口へ変換できる仕様だ。パソコンだけではなくAndroidOSのスマホ、そしてタブレットに接続して使用できるようになった。
ペンタブ M0610Pro 本体
本体サイズは348mm×205mm×8mm(厚さ)。描画可能範囲は255mm×159mm。
本体左側にファンクションキーが配されている。ファンクションキー8個、ダイヤルキーが1個。
ダイヤルキーはひとメモリずつカチカチと音がするタイプだ。
実際にパソコンと接続してのサイズ感がこちら。
ペンタブ本体の奥行きのサイズが205mmなのでデスクサイズもほどほどでOKだ。
ARTISUL M0610Proの描き味
実際に描いてみての感想。筆圧8192レベルということでヌルヌル描画できる。ペン遅延ももちろんまったくなし。ペンタブの描画能力は正直なところ1,2年前からどんな機種でもそれなりに使えるレベルに達している。M0610Proもしかりだ。傾き検知に対応したとのことでペン追従性能も向上している(ように感じる)。
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