ワコムからCintiq Pro,Intuos Proの新製品が販売された。それに伴い新しいプロペン2が販売されている。プロペン2の性能、形状を前機種のプロペンと比較。新しいペンへの移行はスムーズにできるのか検証。
プロペン2の描画能力
まずはCintiq Proのペン入力仕様一覧を見てみよう。
前機種プロペン | プロペン2 | |
読取方式 | 電磁誘導方式 | 電磁誘導方式 |
読取分解能 | 最高0.005mm | 最高0.005mm |
読取精度 | ±0.5mm | ±0.5mm |
読取可能高さ | 5mm | 5mm |
傾き検出レベル | ±60レベル | ±60レベル |
筆圧レベル | 2047レベル | 8192レベル |
前機種のプロペンとの違いは一点。筆圧レベルだ。そのほかの読取分解能、読取精度、読取可能高さ、傾き検出レベルはすべて同じ数値となっている。ちなみに8192レベルで実際に書いた線がこちら。Photoshopで簡単に書いただけだが確かに書き味はスムーズで太さの変化がきめ細やかだ。
筆圧8192レベルの実力はぜひ一度体験してほしい。
プロペン2も引き続き電池不要の電磁誘導方式だ。筆圧以外はすべて同じと考えてよさそうだ。さらに気になるのが形状だ。
プロペン2と全機種プロペンの形状の違い
ペンの太さの違いはシビアに判断したい。これまで使っていたペンと太さが変わると作業環境が一変するからだ。前機種のプロペンとそのもう一つ前のグリップペンでは太さが少し異なっていた。その変化に初めは戸惑いを感じた方もいらっしゃるはずだ。
今回はどうだろうか。実際に新旧のペンを並べて形状の違いを見てみよう。
ペン太さ:同じ
写真で分かるようにペンの太さは同じだ。新プロペン2はリングが銀色の方だ。ペンサイドスイッチの位置、大きさも同じだ。
ペン長さ:同じ
長さも変化なし。ちなみに写真の後ろはintuosだ。
つまり新しいプロペン2の形状は全機種と全く同じということだ。なのでこれまでのプロペンで慣れている方も問題なく移行することができるはずだ。これはこれまでのワコムユーザーにとってはうれしいポイントだろう。
プロペン2は前Intuos Pro、Cintiq Pro以前の製品でも使えるか
ワコムサポートではプロペン2は新しいセンサーを搭載しているペンのため以前のペンタブ、液タブでは使用できない、となっている。対応しているのはMobileStudio Pro、Cintiq Pro、2017年新Intuos Proでのみだ。
ちなみに新しいセンサーを搭載した製品は、以前のグリップペン、プロペンを使用できる。
簡単にだが新しいプロペン2の形状、仕様の変化について取り上げた。新しい筆圧8192レベルは必見だ。