Parbloから2020年に新型として発売されたParblo Mast13の詳細スペックと価格情報。付属ペンが簡単なものに見えるのが気になるところだけれど実際の描画性能はどう?Parbloの前機種にあたるParblo Coast13と比較してスペックアップしたポイントもチェックする。
【Parblo Mast13】2020年新型液タブの特徴
Parbloから発売された2020年の新型液タブParblo Mast13。これまでのシリーズはParblo Coastという名前だったけれど、その後継機種にあたるシリーズだと思われる。まずは価格情報がこちら。
- 34,999円
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13.3インチとしては普通か、若干高めの価格設定。でも定期的にセールを実施しているので要チェックだ。ちなみにHUION Kmavas13が29,999円、XP-PEN Artist 13.3Proが34,980円。
Parblo Mast13の特徴|OGSフルラミネーションディスプレイ
最新機種のスペックで変化したのは、ディスプレイがOGSフルラミネーションになったところ。フルラミネーションディスプレイとは?
液晶ペンタブレットのディスプレイは、表面に見えるディスプレイガラスの下に線画が反映される液晶が重なっている。安い液タブはこの液晶とディスプレイガラス全体が貼り付けられていない。液晶とディスプレイガラスの間に若干の隙間ができてるわけだ。これが原因でペン先と描画位置の視差のズレが生まれる。
このウィークポイントをなくすための技術がフルラミネーションディスプレイ。その名前の通り、ディスプレイ全てを液晶にラミネート、貼り付ける技術だ。隙間がなくなるので排熱が難しかったりと技術的な難度が上がる。
ワコムの製品で言うと、Cintiq Proシリーズはフルラミネーションだけれど、廉価版にあたるCintiqシリーズは搭載されていない技術。これまでの中華製品でもフルラミネーションディスプレイは少なかった。
今回紹介するParblo Mast13はこの技術が搭載されているので、これまでの製品にあった視差が大幅に改善されているはずだ。その他のスペックは前機種とほぼ同じ。
Parblo Mast 13のスペック
スペックを一覧で見てみよう。
一般規格
- 製品寸法 – 344x210x11mm
- パネルサイズ – 13.3インチ
- パネルタイプ – IPS LCD
- アクティブエリア- 294x165mm
- コントラスト比 – 1200:1
- ドットピッチ – 0.2475x0.2475mm
- カラー – 16.7m
- 画面比率 – 16:9
- 解像度 – 1920x1080
- 明度 – 300cd / m2
- 視野角 – 水平178°、垂直178°@CR≥10
- 表面 – 強化ガラス6h
- 加工 – フルラミネーションOGS
- 応答速度 – 5ms
- 色域 – 88%NTSC、92%Adobe RGB、120%SRGB
タッチ規格
- 読取方式 – 電磁誘導方式
- 読取分解能 – 5080LPI
- 読取速度 – 266RPS
- 読取精度 – ±0.5mm(中心)、±2mm(縁)
- センサー高さ – 15mm
- 圧力検知 – 8192レベル
ペン規格
- スタイラス – バッテリーレスペン
- ペン先 – 替え可能
- ペンのスイッチ – 2個
- 重さ – 10g
- 筆圧 – 8192レベル
- モデル – p05
他の規格
- 電源タイプ – USB 5V 1.3A
- 消費電力 – 7W
- タッチUSBポート – 1個
- HDMIポート- 1個
- 製品重量 – 815g
- 製品カラー – ダークグレー
- ショートカットキー – 6個(カスタマイズ可能)
- 対応OS – Windows 7 / 8 / 10(32 / 64 bit)以降、Mac OSX 10.11以降、Mac catalina10.15
- 動作温度 – 0~65°
- 動作湿度 – 20~80%
- 保存温度 – 10~80°
- 保存湿度 – 10~90%
- 認証 – CE、FCC、RoHS
Parblo Mast 13付属のペン
付属のペンは筆圧8192レベルと現段階での最高スペックとなっている。でも画像で見てもわかるけれどペンは簡易的なものに見えるのが気になるところ。
ちなみにHUIONに付属されているペンがこちら。
液タブのペンは通常のペンよりも太めに設計されていたり、グリップ部分がゴム素材になって滑りにくくなったりと長時間の作業でも疲れにくいデザインとなっている。Parblo Mast13のペンはどちらかというと初心者向けや廉価版の液タブに付属されているペンの形状に近い。
Parblo Mast13は価格帯を見てもプロ向けではなくて、コンシューマー向けの液タブ。手軽にデジタルペイントを初めて見たい方におすすめの製品だ。
その他同価格帯の液タブメーカーのおすすめがこちら