2020年10月13日Microsoftから発売開始された2in1タブレットPC Suface Pro Xを紹介する記事。Suface Pro Xに新しく搭載されたカスタムCPU"Microsoft SQ 2"によってブラッシュアップされたポイントを徹底検証。最後にiPad Pro12.9(2020年モデル)と比較してどちらが買いかを見極める。
Suface Pro Xのスペック紹介
以下がSuface Pro Xの主なスペック。(一部公式サイト引用)
価格 | 126,280円〜 |
サイズ | 287 mm × 208 mm × 7.3 mm |
重量 | 774g |
OS | Windows 10 Home (ARM版) |
ディスプレイ | スクリーン: 13 インチ PixelSense™ ディスプレイ 解像度: 2880 × 1920 (267 PPI) タッチ: 10 点マルチタッチ |
メモリ | 8 GB または 16 GB (LPDDR4x) RAM |
プロセッサ | Microsoft SQ® 1 Microsoft SQ® 2 |
ストレージ | SSD 128、256、 512 GB |
バッテリー駆動時間 | 約15時間 |
保証 | 購入後1年間 |
最大の特徴はマイクロプロセッサの更新。Qualcomm SnapdragonシリーズのSoCをベースに開発されたMicrosoft SQ® 2の搭載によってかなり個性的なデバイスに仕上がっている。
また新開発のARM版のWindows10をOSに搭載することで、モバイルデバイスのような特徴のラップトップPCとなっている。
これまでに無かったような仕様の2in1ラップトップPC、消費者のニーズとマッチすれば新たなタブレット型PCの新たなスタンダードになること間違いないだろう。
Surface Pro Xの特徴
ここからは主にMicrosoft SQ2搭載で進化したSurface Pro Xの特徴をいくつかご紹介。
特徴①”クラス最速”の処理速度
Microsoft SQ2は”クラス最速の処理速度”と言われるSoC。比較対象できるデーターが少ないため実測値による比較が難しいものの、ベースになったSoCがSnapdragon 8cx Gen 2と言われておりかなり期待できる。
ただし今回のSurface Pro Xは処理速度だけにこだわったのではなく、省電力化など他の面もバランス良くブラッシュアップさせたモデルとなっている。
特徴②省電力化
今回新型Surface Pro Xでは消費電力の少ないMicrosoft SQ2を搭載することでさらに省電力化に成功。先代よりもバッテリー駆動時間がさらに2時間長くなり約15時間になった。
もともと携帯性に優れたSurface Pro X。バッテリー駆動時間が長くなったことで利用シーンが増えること間違いなし。
特徴③LTEに常時接続
Surface Pro XではMicrosoft SQ2とARM版OS(Windows10)を組み合わせることでLTE Advanced Pro3 を搭載。これでギガビットLTEに常時接続できるようになった、Wi-Fiが確保できない環境でも問題なし。
ARM版とはスマホなどのモバイルデバイスなどの使用されるアーキテクチャ。この組み合わせで設計されているデバイスはまだ非常に少ない。かなり斬新な方法でモバイルデバイスとしての使い勝手を飛躍的に向上させた。
Surface Pro X & iPadPro12.9 徹底比較
ここからはSurface Pro XとiPadPro12.9 (2020年モデル)を比較し、どちらが買いかを検証。
どちらも13インチほどのディスプレイサイズのため比較対象になることが多いこの2機種。ただしSurface Pro Xは2in1ラップトップタブレットPC、一方のiPadPro12.9はプレミアムタブレット、コンセプトが異なっているので注意が必要だ。
逆に自分のニーズがはっきりしていればそこまで迷うことはないはず。サイズや重量を考えると携帯性に優れているのがiPadPro12.9。フルラミネートディスプレイなのでApple Pencilを使ってデジタルアートなどにおすすめ。
ビジネスシーンで使用するなら断然Surface Pro X。特に職場のデスク以外でのメールチェックやブラウジング、ネット会議などにはうってつけ。常時LTE接続でネット環境を心配する必要もなし。
Suface Pro Xまとめ
クラス最速の処理速度と長時間駆動を実現させたSuface Pro X。さらにモバイル端末のような高速LTE接続とARM版Windows10との相性も気になるところ。
一言で言えば今回のSuface Pro Xは「リモートワークにぴったりのポータブルWindowsPC」という感じ。今後ARM版のソフト開発が進めばますますポテンシャルを発揮すること間違いなし。
この記事を参考に、ぜひ一度Microsoft渾身の一台であるSuface Pro Xを試してみて欲しい。