液タブの選び方ガイド。16インチサイズに絞ってWacom、HUION、XPPENから厳選したおすすめの液タブを比較検証した記事。
16インチ液晶ペンタブレット|メリット・デメリット
現在の液タブのサイズラインナップは大きく区分すると、
- 10インチ
- 13インチ
- 16インチ
- 22インチ以上
この中から16インチ液タブを選ぶメリットはこちら。
小さいデスクでも使える
画像でわかる通り、16インチであればデスクサイズが限られていても問題なく使用できるのは大きなメリット。
実際に必要になる幅・奥行きは、40cm×28cm程度。鍵は奥行きサイズだけれど、28cm程度であれば大抵のデスクで対応できる。
もしワンサイズ大きい22インチになるとスタンドを含めると幅55cm、奥行き40cm程度は必要になる。専用のデスク環境を整えないと難しいサイズ感なので注意が必要だ。
22インチ液タブを使っている様子がこちら。
手軽に収納できる
使っていないときに収納したいなら16インチ液タブが大きさの限度。22インチは重量も重くて完全に据え置きで運用する必要がある。
16インチ液タブなら平均で重量1.5kg、本体の厚みは12ミリ程度なので、ノートパソコンとそれほど変わらないサイズ感だ。立てかけて収納すればそれほど場所を取ることもない。取り回しの良さもメリットの一つだ。
接続はUSB-C一本でOK
こちらは液タブの機種やパソコンの仕様にもよるけれど、最近販売されたものであれば大抵はUSB-C一本でPCと接続すれば使用できる。
給電も対応しているのでコンセントへの接続も不要でごちゃごちゃした配線がなくておすすめ。使わないときに収納するときも簡単に設置できるし、デスク周りもスッキリさせられる。
ワンサイズ大きい22インチになると、給電が追いつかないのでどうしてもケーブル類が増えてしまう。
16インチのデメリットは?
デメリットと言えるかは微妙だけれど、液タブ初心者にとって16インチディスプレイはややオーバースペックかもしれない。
10インチでも簡単なお絵かきであれば対応できる。手軽に始めるなら小さいサイズの液タブがおすすめだ。
ちなみに10インチの液タブのサイズ感がこちら。かなりコンパクトで、描画できるキャンバス部分はかなり限られる。
16インチ液晶ペンタブレットの選び方・おすすめ機種
16インチ液タブの選び方と、それぞれの選び方でおすすめの機種をご紹介する。
メーカーで選ぶ
まずはメーカーで選ぶ方法。現時点では大きく分けて、日本メーカーと中華系メーカーの2種類に分けられる。代表的なメーカーがこちら。
国 | メーカー名 |
---|---|
日本 | Wacom(ワコム) |
中華系 | XPPEN、HUION、GAOMON、Artisul |
10年前は液タブといえば日本メーカーのワコム一択。液タブユーザーの選択肢は例外なくワコムのみだった。他メーカーの参入はほぼなくて、独占企業と言って良いレベルだ。
ただ今は中華メーカーから高性能な液タブが発売されている。スペック値もワコムに負けていないし、価格はワコムよりも大幅に安い。
それでもやっぱり日本メーカーがいい!という方にはこちらがおすすめ。
Wacom Cintiq 16
日本メーカーの安心感は大きなメリットだ。手厚いサポートも嬉しいポイントだ。画面解像度はフルHD1920*1080と控えめなスペックとなっている。
Wacom | Cintiq 16 |
---|---|
価格 | 99,880円 |
液晶サイズ | 15.6インチ |
液晶解像度 | 1920*1080 |
ペン筆圧感知 | 8192レベル |
画面解像度で選ぶ
次は画面解像度で選ぶ方法。今のスタンダードな液タブは解像度フルHD。さらに高い解像度液タブが良ければ、2Kか4Kが選択肢に上がってくる。
解像度が上がればその分液晶も美しくなる。メニュー画面の表示は小さくなるけれど、描画できるキャンバス範囲を広く取ることもできる。
高解像度の液タブでおすすめのモデルをご紹介する。
XPPEN Artist Pro 16 (Gen2)
こちらは2023年に発売された新型液タブ。解像度2.5K、縦横比16:10ディスプレイを搭載している。現時点でXPPENの中で最高位の解像度ディスプレイ、筆圧感知ペンの液タブだ。
XPPEN | Artist Pro 16 |
---|---|
価格 | 76,980円 |
液晶サイズ | 15.6インチ |
液晶解像度 | 2.5K 2560*1600 |
ペン筆圧感知 | 16384レベル |
Wacom Cintiq Pro 16
最高位解像度の4Kを搭載しているワコムのプロ向けモデル液タブ。価格をみてわかる通り、XPPENなど中華メーカーと比べると倍以上の価格設定だ。完全にプロ向けの仕様。
Wacom | Cintiq Pro 16 |
---|---|
価格 | 217,800円 |
液晶サイズ | 15.6インチ |
液晶解像度 | 4K 3840-2160 |
ペン筆圧感知 | 8192レベル |
コスパで選ぶ
続いて、コストをできるだけ抑えて購入したい方におすすめの格安モデル。解像度や筆圧感知などのスペックを下げて価格とトレードオフしているモデルだ。
HUION Kamvas16(2021)
HUION | Kamvas 16(2021) |
---|---|
価格 | 44,999円 |
液晶サイズ | 15.6インチ |
液晶解像度 | フルHD 1920*1080 |
ペン筆圧感知 | 8192レベル |
XPPEN Artist 15.6 Pro
XPPEN | Artist 15.6 Pro |
---|---|
価格 | 38,000円 |
液晶サイズ | 15.6インチ |
液晶解像度 | フルHD 1920*1080 |
ペン筆圧感知 | 8192レベル |
紹介した2機種はどちらも中華系メーカー。両方とも多くの日本のユーザーに選ばれているメーカーなので、トラブルシューティングの情報はネットで溢れているので安心だ。
価格が安いのは解像度がフルHDに抑えられていることが理由で、ペンの描画性能はプロモデルと同じだ。
筆圧感知レベルで選ぶ
現時点でのスタンダードな筆圧レベルは8192レベル。2023年にXPPENから倍にスペックアップした16384に対応した液タブが登場した。筆圧感知レベルで選ぶなら現時点でXPPEN Artist Pro 16の一択になる。
XPPEN | Artist Pro 16 |
---|---|
価格 | 76,980円 |
液晶サイズ | 15.6インチ |
液晶解像度 | 2.5K 2560*1600 |
ペン筆圧感知 | 16384レベル |
人気の16インチ液晶ペンタブレットの比較
こちらの記事で紹介した16インチ液タブのスペック、価格を比較して検証してみよう。まずは一覧でチェック。
Wacom Cintiq 16 | Wacom Cintiq Pro 16 | XPPEN Artist Pro 16 | XPPEN Artist 15.6 Pro | HUION Kamvas 16 | |
---|---|---|---|---|---|
価格 | 99,880円 | 217,800円 | 76,980円 | 38,000円 | 44,999円 |
液晶サイズ | 15.6インチ | 15.6インチ | 15.6インチ | 15.6インチ | 15.6インチ |
液晶解像度 | フルHD 1920*1080 | 4K 3840-2160 | 2.5K 2560*1600 | フルHD 1920*1080 | フルHD 1920*1080 |
ペン筆圧感知 | 8192レベル | 8192レベル | 16384レベル | 8192レベル | 8192レベル |
価格を比較すると、凄まじい差があることがわかる。最高値のWacom Cintiq Pro 16と、最安値のXPPEN Artist 15.6 Proと比較すると約6倍の差だ。
Wacom Cintiq Pro 16は現在の液タブ界隈では間違いなく最高の一台。16インチサイズではこれ以上の製品はない。コストを気にせずにとにかくスペックにこだわって最高の液タブが良い!という方は迷わずこれを選ぼう。
解像度で見ると、フルHD1920*1080でも問題ないのであれば選択肢は多い。日本製のワコムにするか、コストを抑えてXPPENかHIUONの液タブから選ぼう。
解像度がフルHDでは物足りない方、最新最高位の筆圧感知ペン液タブが良い方にはXPPEN Artist Pro 16がおすすめ。この中では発売日が一番新しいのもおすすめポイントだ。
16インチ液タブのレビュー記事まとめ
上記で紹介したいくつかのモデルのレビュー記事を当サイトで投稿している。使い心地やサイズ感を知りたい方はこちらのリンクからぜひご覧あれ!