XPPENから2023年に発売されたプロ向けペンタブ、Deco Pro MWのレビュー。Bluetooth接続に対応していて、iPhoneやiPadとも接続して使えるペンタブ。製品の特徴、他ペンタブとの違いを比較レビュー。
XPPEN Deco Pro MWの特徴
XPPEN Deco Pro MWはプロ向けの本格派ペンタブ。特徴がこちら。
現在Amazonでの販売価格は17,500円。ちなみにSサイズのDeco Pro SWは14,800円だ。
こちらはXPPEN公式ストアから購入できる。送料無料だし、公式ストア限定で保証が6ヶ月延長されるので選ばない理由がない。欲しい製品があるかどうかチェックしよう!
現在のAmazon、楽天での販売価格はこちらからどうぞ。
美しいデザイン
XPPEN Deco Proシリーズは洗練されたデザインが特徴。GOOD DESIGN AWARDの受賞歴もある。ペンタブ本体がこちら。
ファンクションキーが配されている部分はアルミ合金だ。シルバーでテカリを抑えたマットな材質。ホイールとボタンの部分も無駄を一切省いたデザインで美しい。イラストで使うガジェットなのでデザインにこだわりたいユーザーも多い。そんな方も満足できる隙のないデザインだ。
Bluetooth接続に対応
Deco Proシリーズは2種類のラインナップがある。
- Deco Pro S/M
- Deco Pro SW/MW
製品名に『W』がついているかどうかの違いだけれど、このWはWirelessの頭文字となっている。この2製品の違いはワイヤレス接続に対応しているかどうかのみ。その他のスペック、デザインは全く同じ。ということで、有線接続しか使用する予定がない場合はDeco Pro S/Wを選ぼう。
今回紹介するDeco Pro MWは3種類の接続方法に対応している。
- 有線接続
- USB受信機での接続
- Bluetooth接続
ワイヤレスで接続する場合は内蔵のバッテリーで稼働することになる。メーカーの説明では12時間の使用が可能。
デスク周りをスッキリさせたい方。2台のパソコンと接続して使いたい方、iPad , iPhoneと接続して使いたい方におすすめ。
豊富なファンクションキー
豊富なファンクションキーも特徴の一つだ。3種類のキーを搭載している。
- 8個のボタン式キー
- ダイヤル式スクロールキー
- タッチ式キー
特に特徴的なのはタッチ式のスクロールキー。
タップや仮想ホイールの回転にも対応している。設定次第で色々とできることが増えそうで使うのが楽しみになる機能だ。
ホイール部分の高さが少し高いのも特徴。指が引っかかりやすいので操作感が良い。
ボタン式のファンクションキーの配置も特徴的。
縦一列ではなく、二列に分かれて配置されている。それぞれのボタンに形の違う突起があるので目視せずに指の感覚でどのボタンかを確認できるデザイン。小さなことだけれど、細かな部分にまでこだわりを感じるデザインだ。
ペンタブ(Deco Pro MW)をiPadで使ってみたレビュー
Deco Pro MWのサイズ感
まずは本体のサイズ感を見てみよう。製品の位置付けとしてはMサイズ。ノートパソコンの15インチでも使えるし、大きめの27インチディスプレイでの使用にも対応できる。幅広い用途で使えるサイズ感だ。
実際使ってみてのサイズ感がこちら。触ってみると結構大きいなと感じた。
A4用紙を描画可能範囲の上に置いてみたのがこちら。
横幅はA4用紙とほぼ同じ。縦幅はおよそ4分の3くらい。実際に机に置いてみるとサイズ感をイメージしやすいので購入前に試してみて欲しい。
ペンタブ本体の右側(ファンクションキーがない側)は非常に薄い設計。ペンタブの端の方を使う時も段差がないので描きやすい。
ファンクションキーの使い心地
ダイヤル式のホイールキーは、クリック感のないタイプ。カチカチと音がせずにスルスルと回っていく。タッチ式は程よい摩擦係数があって反応も良好だ。
付属ペンのレビュー|PA1バッテリーフリーペン
ペングリップ部分にサイドスイッチが2個配置されている。さすがProシリーズだけあって握ってみての質感はとても良い。グリップ部分だけゴム素材になっている。
太さは通常のペンよりも太めの設計。他ペンタブメーカーWacomやHUIONも同じで、Proシリーズのペンは太い。確かに長時間使用すると細いものよりも太い方が疲れにくい。握ってみての様子がこちら。
ちなみにペンケースに替え芯と、USB受信機が収納されている。もう片方はペン立てとして使える設計。
iPad Proと接続して使ってみる
今回はiPad Pro接続して使ってみよう。iPhone,iPadに求められる条件がこちら。
- iOS11.0以降
- ibisPaint9.1.0以降
接続方法は簡単で、iPadのBluetooth設定画面でDecoProMWを選択して接続するのみ。特別にドライバ系のアプリをダウンロードする必要はない。接続した後はibisPaint側のスタイラス設定でXPPENを選択すれば反応してくれる。
検証で使ってみているのはiPad Pro(2018年モデル)使用ソフトはibisPaint。
筆圧感度はペンタブをパソコンに接続した時と同じレベルでぬるぬると反応してくれる。ペン反応速度も十分使えるレベル。下の動画で文字を書いてみているけれど、何のストレスなく描画できている。
動画でも試しているけれど、ペングリップ部分のサイドスイッチもしっかりと反応した。ibisPain設定の、【筆圧対応スタイラス】の欄にある【ボタン1】【ボタン2】の部分で好みの機能を割り当てることができる。
ダイヤル式ファンクションキーの中央の丸い部分はマウスパッドとして認識された。ポイントを移動させて2回タップで決定もできるようだ。
iPadと接続して残念だったポイント
ペン描画性能は申し分ない。残念に感じたのはファンクションキーのボタン、ホイールキーが使えないこと。Deco Proは豊富なファンクションキーが特徴なだけに余計残念に感じた。
対応アプリが今のところはibisPaintのみというのも残念。今後筆圧感知対応のアプリが増えることに期待したい。
XPPEN ペンタブレット(DecoPro MW)レビューまとめ
XPPEN の最新プロ向けペンタブ、Deco Pro MWをレビュー形式でご紹介した。
本体のデザインは他機種とは比べ物にならないくらい洗練されている。XPPENペンタブシリーズの中でプロ向けペンタブとしてはっきりとした差別化がされていた。スペック、価格ともにプロ向けなので、こんなユーザーにおすすめしたい。
こだわりの一台を選びたいユーザーにはぴったりのプロ向けペンタブレットだ。
こちらはXPPEN公式ストアから購入できる。送料無料だし、公式ストア限定で保証が6ヶ月延長されるので選ばない理由がない。欲しい製品があるかどうかチェックしよう!
現在のAmazon、楽天での販売価格はこちらからどうぞ。
プロ向けではなく初心者向けが良い方は、
そんな方はXPPENの他モデル、XPPEN Decoシリーズがおすすめ。こちらもBluetoothで接続できるし、描画性能は最高スペックとなっている。レビュー記事も出しているのでこちらからどうぞ。
Amazon、楽天での販売価格はこちら。
最後にスペック表がこちら。
スペック表
項目 | スペック値 |
---|---|
外形寸法 | 399.7 × 227 × 16.5mm |
ペン反応範囲 | 279.4 × 152.4mm |
接続方法 | 有線・Bluetooth5.0・USB |
ペン筆圧 | 8192レベル |
傾き検知 | ±60 |
読取可能高さ | 10mm |
ショートカットキー | 8個 |
ホイール | ダイヤル式1個・タッチ式1個 |
インターフェイス | USB C |
バッテリー容量 | 1500mAh |
連続使用時間 | 12時間 |