HUION最新19.5インチ液タブGT-191の実機開封レビュー。HUIONの最新液タブが筆圧8192レベルに対応したと話題になっていたがいち早くPentablet.Clubでも開封レビューをお送りする。錐体デザイン、仕様、販売価格を徹底検証する。液タブ購入検討中の方へ送る情報。
HUION 液タブ19.5インチ KAMVAS GT-191販売開始
HUIONの最新液タブをすでにAmazonなどで販売開始している。簡単にほかの製品との違い、ポイントをまとめるとこうなる。
- 筆圧8192レベル対応
- 液晶19.5インチ フルHD解像度
- 価格がHUIONラインナップで最安
たださえ安いHUIONで一番の安さを実現したコスパ抜群の製品だ。現在のAmazonでの価格がこちらだ。
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安いことはうれしいことだが、詳しい仕様数値、販売価格が安くなっている理由も検証する。実際に開封しながら気になる仕様数値を見てチェックしていく。
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GT-191 HUION他液タブラインナップとの比較
まずは他ラインナップと比較してGT-191の特徴をチェックしておこう。GT-191は2017年6月に販売開始された製品。いくつかあるHUION製品の中でどれが自分にあっているのかがポイントだ。他HUION液タブラインナップと比較した一覧がこちら。
HUIONほか液タブ製品との比較一覧
製品名 | GT-156 |
液晶サイズ | 15.6インチ |
解像度 | フルHD1920×1080 |
筆圧 | 2048レベル |
液晶形式 | IPS形式 |
価格 | 60,349円 |
GT-191 | GT-220 |
19.5インチ | 21.5インチ |
フルHD1920×1080 | フルHD1920×1080 |
8192レベル | 8192レベル |
IPS形式 | IPS形式 |
54,999円 | 67,999円 |
価格は意外にも最新製品のGT-191が一番安い。更に筆圧も最新の8192レベルに対応している。そのほかの液晶形式やペンの反応速度などは据えて同様のレベルだ。
なぜGT-191は安いのか
最新の仕様数値ながらなぜ安いのか?一番疑問なのは液晶サイズが小さい15.6インチがなぜ高いのか。
GT-156
GT-191
理由はおそらく錐体デザインとケーブル仕様。画像左側の15.6インチは持ち運ぶためにケーブルが3in1となり、さらに本体錐体も特別な仕様のデザイン。その点19.5インチはケーブルも本体錐体も他中華メーカーの液タブと全く同じデザイン。ある意味でデザインに特徴がなく見た目のインパクトはない。ただそれにより格安価格が実現しているのだ。
では注目の仕様、錐体デザインを開封レビューで見てみよう。
HUION KAMVAS GT-191 開封レビュー
これまで開封してきたHUIONの製品はどれも梱包がしっかりしている。上部に化粧箱の画像があるが、実はこの化粧箱も一回り大きい段ボールで梱包されている。さらに化粧箱の中の梱包もしっかり。厚さ3mmほどの木の板で挟まれているので製品が影響を受けることはなさそうだ。
製品も分厚い硬めのスポンジで包まれている。実際に到着した製品、化粧箱ともに全く傷がつくことなく無事に到着した。
KAMVAS GT-191 梱包物
注目の付属品についてピックアップしてチェックしていこう。
筆圧8192レベルペン
GT-191の最大の特徴でもある筆圧8192レベル。デザインはGT-156に付属されているペンと同様のもの。万年筆っぽいデザインでテール部分へ向かうにしたがって細くなっている。電池内蔵タイプでテール部分にUSBケーブルをつないで充電する仕様となっている。ペン重量は16.5グラムで非常に軽い。
ペン芯の画像がこちら。HUIONペンの特徴として沈み込みが深いという点がある。こちらのペンも例外ではない。後ほど沈み込みの様子を動画でご紹介するのでご覧あれ。ペン立ての画像がこちら。
画像はペン立てを開けた状態。中にペン芯が8本内蔵されている。ペン芯抜きはペン立ての上部の部分に空いている穴へ差し込んで角度をつけて引っ張ればすぐに抜けるようになっている。
液晶本体詳細デザイン
液晶本体の仕様数値を見てみよう。
液晶サイズ | 19.5インチ |
解像度 | フルHD 1920*1080 |
アスペクト比 | 16:9 |
液晶形式 | IPSパネル |
表示可能色 | 1670万色 |
液晶形式がIPS形式なので角度による見え方の違いもほぼ感じなかった。アスペクト比が16:9と現時点で一番使われている縦横比で使いやすいのもポイントだ。実はワコム以外のメーカーで19インチでフルHD,IPS液晶の製品はこのHUION KAMVAS GT-191のみ。
液晶右下にOSDメニューを操作するボタンが装着されている。画面左側は液晶を設置した際に机と触れる部分のアップだ。丸みを帯びている黒い部分は柔らかめのゴム素材となっておりすべり止めの用途となっている。腕を置いて少し体重をかけても画面がずれることはない。
スタンド|20°‐80°可変
スタンドは画面背部に付属のねじで装着する仕様。鉄素材の足でかなりがっちりしている。角度も上部の画像のようにかなりの角度まで調整できる。ただ角度を80°まで上げた場合は体重をかければ少しぐらつく。何かを挟み込むなどの対処が必要だ。角度80°でイラストを描くユーザーもあまりいないかとは思うが。
本体インターフェイス|接続ケーブル
こちらの画像は本体裏側をしたから撮った画像。中央下部に接続インターフェースが配されている。左から映像HDMI出力ポート、DVI、VGA、電源、USBケーブルだ。接続するとケーブルが下向きにさばかれる。なので液晶の角度を低くするとケーブルをぐっと曲げる必要がある。ケーブルを曲げて使うことでケーブル断線などにつながらないか心配される方もいらっしゃるようだが実際は問題ない。これと同じつくりの液タブを筆者は半年ほど使用しているが現在のところ全く問題なく使用できているからだ。正直のこのサイズになるといったん設置するとそう動かす機会がないのでケーブルへの負担はそれほど大きくないのだ。
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HUION液タブGT-191|実際使用しての描き味レビュー
では実際に描いてみての描き味をレビューする。
液晶サイズ19.5インチのサイズ感
実際に描いている画像が上部にあるが、19.5インチは結構大きい。普段どういうスタイルで絵を描いているかによって必要なサイズは異なってくる。一つ小さいサイズの15.6インチは手首だけを使って描く人向けのサイズだが、この19.5インチは腕を使って大きく描くスタイルの方向けだ。実際に描いてみての動画がこちら。あえて一本描きでレビューしている。描画範囲の広さをわかっていただけるのではないだろうか。
【開封レビューHUION液タブGT-191】
コスパ最強5.5万円|筆圧8192レベル最新機種ペン追従性、筆圧感知検証動画
実機レビュー詳細➡https://t.co/qPjUK7XIXo#HUION#液タブ pic.twitter.com/CGcA2x3nNC
— Pentablet Club (@PentabletClub) 2017年7月22日
動画で分かるように描画反応スピードも優秀。普通のスピードで書く分には遅延は感じることがなかった。
ペン先と描画位置のずれ
ペン先と画面のずれには2種類ある。一つはペン先と描画位置の横のずれ。もう一つはペン先接地ディスプレイ部分と描画位置の縦のずれだ。縦のずれは現時点で液タブの造り上ディスプレイガラスを挟むようになっているのでどうしても発生する。このGT-191も同様。真横から見ると2、3mmほどの縦のずれがある。ただこれは真横から見た場合であって、普段絵を描く姿勢で見るとそれほどの差は感じない。
もう一つの横のずれだが、こちらは普段絵を描く姿勢で見ても生じるずれ。一般的に画面の中央部では性格でも画面の端の部分ではずれが大きくなる。画面端部分でのずれの様子がこちら。
画像左側が画面左上、もう一つが右上だ。画像では分かりづらいが目視ではやはり2mmほどのずれが確認できた。液晶サイズが19.5インチの大サイズ液タブにしてはよくもなく、悪くもなくという評価だ。
ペン沈み込み検証
続いてHUION液タブペンの特徴であるペン先の沈み込みについて検証する。ワコムのペンと比べると沈み込みは確かに深い。ただ沈み込みが深いイコール性能が低いというわけではない。初めて液タブを使用する方であれば全く問題なく導入できる。ただこれまでワコム製のペン、特にプロペン2を使用していた方が使いだすと少し違和感を感じそうだ。私個人はワコムのものも使用したことがあるが、数時間でこの沈み込みにも慣れた。映像で見てみよう。
【開封レビューHUION液タブGT-191】
コスパ最強5.5万円|筆圧8192レベル最新液タブ■ペン先沈み込み検証動画
実機レビュー詳細➡https://t.co/qPjUK7XIXo#HUION#液タブ pic.twitter.com/ROCv6Yqz2O
— Pentablet Club (@PentabletClub) 2017年7月22日
ペン際の沈み込み方については、もし初めての液タブ購入であれば全く問題とはならない。ただこれまでワコム一本でやってきた方にとっては悩みの種だ。ただ自分も含め多くのユーザーが感じているように、数時間使用していれば慣れる部分でもある。
GT-191レビューまとめ|素直な感想
高い描画能力を保ち、
GT-191のポイントはまず、筆圧8192レベル対応の最新仕様液タブであること。実際に使ってみての正直な感想を言うと、触った瞬間にわかる感動!というものはなかった。ただ筆圧感度を調整するときにより自分に合ったレベルに合わせられるというメリットは大きい。描画にあたっての大切な部分、筆圧レベルや液晶形式、解像度などは最高レベルを保っている。
ディスプレイサイズを程よい大きさに落とし込み、
19.5インチのディスプレイサイズもユーザビリティが高い。22インチと比べても一回り小さくなっただけ。一般ユーザーにとってみれば19.5インチで十分に広いのだ。15.6インチは腕を使って大きく描くユーザーにとっては選びづらい。19.5インチは程よい大きさだ。
HUIONで最安の価格設定を実現
開頭でも取り上げたがHUIONラインナップの中で最安なのだ。犠牲にされたのは15.6インチのようなデザイン性、コンパクトさのみだ。もともと液タブ機器にデザイン性や携帯性を求めていないユーザーにとっては気にならない部分。この少しの差で価格が22インチよりも1万3千円ほど安い。
初めてのユーザーや、10万20万を出すのが難しいユーザーへ向けて、描画能力は犠牲にせず、ディスプレイサイズを程よい大きさへ落とし込み、価格を更に下げて提供している。これは買いだ!と感じるユーザーが多そうだ。
ただ価格を気にする必要がなく、プロ向けの最新スペックのものを手に入れたい方にはワコムの液タブ(16インチ液タブ実機レビューへ)をお勧めする。ただ初めての購入や10万以上の出費はきついという方には激しくおすすめする最高スペック筆圧対応の19.5インチ液晶ペンタブレットだ。
現在のAmazon,楽天での最安値はこちらからご覧いただける。
以上、自分に合った液タブを選ぶための参考にしていただければ幸いだ。