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【HP ZBook x2 G4】ワコムペン採用|本気の絵描き仕様液タブを発表

HPから発表されたHP ZBook x2 G4。14インチ、4K解像度、ワコムペン採用、画面サイドのショートカットキーを搭載。本気の絵描き仕様スペックで2in1タブレットというより液タブだ。搭載ワコムペンの筆圧レベル、PCとしての性能がハードなペイントソフトでも耐えられるのかなどを検証する。ここまで絵描き仕様の2in1タブレットはワコム以外では初めてなだけに注目だ。

HP ZBook x2 G4を発表!2in1タブレット業界の中でのポジション

HPから発表されたHP ZBook x2 G4。アメリカラスベガスで開催されたクリエイター向けイベント「Adobe MAX」で発表された。プロ向けの製品が集まるわけだがその中でHPはZBook x2 G4を「世界最高性能を謳うワコムペン対応2in1ワークステーション」と説明している。

2in1タブレットは各メーカーから新製品が毎月のように発表されている激戦区だ。その中でもやはりMicrosoft Surfaceがすべての面で牽引している印象。他メーカーから発表されても「Surfaceタイプの製品」と紹介されることが多いことがこの点を物語っている。ではHP ZBook x2 G4は「Surfaceタイプの製品」なのか。

HP ZBook x2 G4はワコムMobileStudio Proタイプの製品

HP ZBook x2 G4の仕様は後程詳しく取り上げるが、Surfaceタイプというよりも、ワコムのMobileStudio Proタイプの製品だ。といってもピンと来ない方も多いかと思うが、ワコムMobileStudio Proとは100%デジタルペイントに特化し携帯できる液晶ペンタブレット。ジャンルとしては2in1タブレットというよりも、液晶ペンタブレットとなる。

HP ZBook x2 G4はハード面でもソフト面でも2in1タブレットというよりも液晶ペンタブレット。本気でデジタルペイントを楽しみたい方向けの製品だ。携帯できる液タブといえばワコムMobileStudio Pro一択だったが遂に他メーカーからも競合機種が発表された。ユーザーとしては喜ばしいことだ。

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HP ZBook x2 G4詳細スペックを検証

まずはHP ZBook x2 G4でデジタルペイントをしていくにあたって気になるポイントを見てみよう。

ワコム筆圧対応ペン搭載

デジタルペイントでペン性能は一番気になるところ。HP ZBook x2 G4はワコムのEMR方式を採用した筆圧ペンを搭載している。EMR方式は電磁誘導方式とも呼ばれ、ペンの反応速度や正確さがクリエイターに支持されている。ワコムの専売特許だ。クリエイターにとってはうれしいポイントだ。

筆圧レベルは4096レベル。残念ながら現在ワコムから販売されている最高スペックの8192レベルではないがそれでもプロが十分使用できるレベルだ。さらにペンテール部分に消しゴム画ついていたりと本格的なデジタルペイントに対応している仕様だ。

分離させても使用できるカバーキーボード

こちらはありそうでなかった機能だが、HP ZBook x2 G4のカバーキーボードは取り外しても使用できる。本体タブレットと接続すると電源供給されるが接続方式はBluetoothだからだ。だからどうしたと感じるユーザーも多いかもしれないが、デジタルペイントをする時には結構大事なポイント。

デジタルペイントの際の基本となる姿勢は右手はペンを持って液晶に、左手はショートカットキーを押すためにキーボードにだ。ペイントソフトを扱う際キーボードショートカットキーは必須。かなり多用する。なので上部の画像のようにキーボードを切り離して自然な体制で作業できるのは大きなポイント。画面の真下にキーボードがあるとペン操作の邪魔になるし左手の姿勢も不自然になって疲れがたまりやすいのだ。

タブレット本体のサイドにショートカットキー搭載

こちらもタブレットには珍しく、サイドにショートカットキーが搭載されている。ワコムのMobileStudio ProやCintiq Proといったデジタルペイントに特化した液タブではおなじみの機能。他メーカー製品ではあまり採用されている機種は多くない。

幾つかHP ZBook x2 G4をデジタルペイントで使用するときに気になるポイントを検証した。ペン機能はもちろん細かなデザイン仕様もクリエイターの需要にしっかりと応えている。

ディスプレイ|14インチ4K、非光沢仕様

ディスプレイは14インチ解像度3840*2160の4K液晶なので申し分ないスペックだ。さらに画面表面は非光沢仕様。絵描きクリエイターにとってはこちらも重要で目の疲れ方がだいぶん変わってくる。

さらにAdobe RGB100%サポートし10億色表示も可能となっている。ワコム最高スペック液タブと同等のレベルだ。他にもユーティリティを使用すればAdobe RGB,sRGB,BT.709,DCI P3,DICOMなどの色空間がプリセットで設定できる。他にもキャリブレーションツールで色を合わせられる。

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HP ZBook x2 G4 パソコンとしての能力

最後にHP ZBook x2 G4のパソコンとしての能力も検証する。ペイントソフトや画像編集ソフトを快適に動かすためにはある程度のスペックがパソコンに求められる。

特に注目なのがCPUだが、第8世代Coreプロセッサを選択可能となっている。さらにGPUに関してもNVIDA Quadro M6202GBGDD5メモリが搭載されているため非常に快適に作業を進められそうだ。さらにストレージを2TBバイトまで選択できるので単体で多くの作業を完結できるのもポイント。スペック一覧がこちら。

HP ZBook x2 G4スペック
OSWindows 10 Pro for Workstations
Windows 10 Pro
Windows 10 Home
FreeDOS 2.0
CPUCore i7-7500U(2コア, 2.7GHz)
Core i7-7600U(2コア, 2.8GHz)
Core i5-8250U(4コア, 1.6GHz)
Core i7-8550U(4コア, 1.8GHz)
Core i7-8650U(4コア, 1.9GHz)
GPUIntel HD/UHD Graphics 620
Quadro M620(2GB GDDR5)
メモリ最大32GB DDR4-2133(2スロット)
ストレージ128/512GB SATA SSD
256~512GB HP Z Turbo Drive NVMe SSD
256GB~2TB NVMe M.2 SSD
512GB NVMe M.2 SED SSD

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HP ZBook x2 G4 価格情報

現在確認できるのは米国価格、1,749ドル

日本での販売価格はまだ発表されていない。日本で発売日、販売価格に期待だ。情報が更新され次第ご紹介していく予定だ。

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PentabletClub

Pentablet Clubはペンタブ、液タブに特化したレビューサイト。運営者NAKATAは液タブを追い続けて6年になるWebエンジニア。WacomやXPPEN、HUION等のレビュー、最新情報をいち早くシェア!2017年から各メーカー液タブをレビュー中。【レビュー総数 / ペンタブ:22台 / 液タブ:34台】