SurfaceStudioが米Microsoftから発売されている。そしてついに日本でも発売日、販売価格が決定した。Microsoftから28インチ液晶ペンタブレットのモンスター機種が販売されている。ワコムのCinti27インチの独擅場だった液タブ界にやっと比較対象が出てきた模様!日本での発売日や価格はいくらになる?
SurfaceStudioの液タブとしての比較対象になるのはやはりワコムのCintiq27インチだろう。これまで液タブ界はワコムの独擅場。特許など独自技術の知的財産の保護がうまかったワコムだが、ついにMicrosoftが本気出してぶつけてきた模様。
SurfaceStudio日本出の発売日決定
遂に日本でも販売される。発売日は6月15日。ただ予約はすでに開始されている。
SurfaceStudioとCintiq27インチの比較表
SurfaceStudio日本での販売価格
Microsoft Japan Surface Eventでは一般向け=384.800円、法人向け=372,800円と発表された。
そしてこちらの価格はビックカメラでの販売価格。
SurfaceStudio | |||
IntelCore i5 | 1TB | 8G | 384,790円 |
IntelCore i7 | 1TB | 16G | 444,790円 |
IntelCore i7 | 2TB | 32G | 529,790円 |
WacomCintiq27インチ | |||
DTK2700 | / | 29.1万円 | |
DTH2700 | / | 34.5万円 |
最高スペックなら50万を超すというプロ向けの価格設定だ。表ではワコムのCintiq27インチと比較しているが、SurfaceStudioは2in1であることをお忘れなく。
SurfaceStudioは2In1パソコンで、WindowsOSも組み込まれているのでこれ単体で利用できる。一方でワコムCintiqは単純に液晶としてしか使えないので他に母機となるパソコンが必要になる。なので実際かかる金額はこの高解像度を映せるビデオカードと重いペイントソフトを動かすCPUが必要になるのだ。プラス15万円くらいは見ておかなければならない。
Surface studioのペンをCintiq27インチと比較
ペイントをしていくのに大切な要素はやはりペン。実際に手にもつアイテムはどうだろうか。
サイドスイッチ | 筆圧レベル | |
ワコム:プロペン | 2個 | 2048レベル |
Surface studio:Surfaceペン | 1個 | 2048レベル |
筆圧はともに2048レベルのようだがペンハードとしての差は少しある。どちらも触ったことがあるが、持ってみた感触はワコムのプロペンの方がいい。これは個人的な感覚にもなるが、長年デジタルペイント機種のみを開発してきたワコムのペンの形状はやっぱり長時間使用に耐えうるデザインになっている。
Surfaceペンは少し心もとない。実際の機種を触ってみての評価を楽しみにしたいところだ。
Surface studioの付属アイテムSurfaceDialを比較
これはSurface studioの目玉の一つになっているが、SurfaceDialという新しい付属アイテムがある模様。実際ワコムの24インチまでついていた画面サイドのダイヤルもかなり評判が良かったが、やっぱり手で回せるダイヤルはユーザーにとって大きいポイントになる。デジタル化されたけど調整は指先でした方がやはり直感的にできる。
対するワコムも周辺アイテムは充実していて、テレビのリモコンのように動かして自分の好きな場所での使用が可能。またボタン数、設定できる動作の種類、複雑度ではワコムが上をいっている。Surface studioとSurface ダイアルのユーティリティ画面がどうなるかが注目だ。ただMicrosoftなので安定したものにはなるだろう。
ちなみにこちらがワコムの付属アイテムのExpressKeyRemote。各ボタンに好きなショートカットを設定。くるくる回して調整するタッチホイールもついている。Cinti27インチの本体縁に磁石でくっつく仕様になっている。手にすっぽりはまって操作感は非常にいい。
Surface studioとCintiq27インチのデザイン
上の動画でもあったがデザインはやっぱりSurface studioの方が圧倒的に美しい。発売日が近いので今どきなデザインになるというアドバンテージがあるが、やっぱりワコムの製品は全体的にちょっと野暮ったいというか、職人の道具感が強い。
Surface studioは洗練されていて、スタンドの調整が指一本でできます!というポイントも作りこまれている感じがして良い。ただSurface studioの動画一押しポイントみたいになっていた角度が自由に変更できるという点だが、ワコムのCintiqも同じくらいの角度調整はできるようになっている。両手での動作にはなるが操作感はどちらもよい。
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まとめ|Surface studioとCintiq2700
価格を見てもコンシューマー向けではなくてクリエイター向けの製品。クリエイターのSurface studioが2IN1だということへの反応がポイントになりそうだ。つまり
- 「2IN1かー。場所も取らないし、価格的にもこれはいいな!」
- 「2IN1かー。パソコン今スペック高いのあるしね。」 という反応の差。
2IN1にもメリットとデメリットがある。
- メリット:場所を取らない、価格がお得、デザインがスタイリッシュ
- デメリット:パソコンの拡張が難しい、故障時のリスクが高い
Cintiqだと最悪パソコン側が壊れてもほかのパソコンにつなげば作業を続けられるのでリスクが低い。仕事で使用していて価格を気にする必要がない場合は、パソコンと分かれていた方がスペックをあげられるというメリットもある。リスクヘッジの点で比較するとCintiqに軍配があがる。
これまですでに大型の液晶タブレットを使っていて買い替えで購入となるとちょっとハードルが高くなるだろう。これまで使っていた高スペックのパソコンを使えなくなるからだ。SurfaceStudioのスペックも高いが、やはりタワー型のパソコンにはかなわないだろ。
ただこれから液タブを新規購入!新しいもの大好き!という人にとってはかなり魅力的な製品。特にSurface Dialは革命的な発想。作業効率もぐんと上がりそうだ。(ドライバが優秀なら)これからMicrosoft社だけではなくてAppleも同列の製品を出してきそうだ。これから液タブの進歩がググッとスピードアップしてきそうで楽しみなところだ。
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