XP-PEN 液晶タブレットの選び方

【XP-PEN Artist 16 Pro液タブ開封レビュー】プロ向け液タブ徹底検証

XP-PEN液タブArtist 16 Proの開封レビュー。筆圧8192レベル対応ペンにAdobe色域92%の美しい描画能力でプロ向けの液タブだ。XP-PEN Artistシリーズの中でも際立つ美しいディスプレイ、ペンの描き心地、接続方法を実際に使用してレビューする。ワコム以外の液タブ購入を検討している方に見ていただきたい情報。

XP-PEN Artist 16 Pro 価格・スペック

XP-PEN Artist 16 Pro レビュー

Artist 16 ProはXP-PENからプロ向けユーザーに発売されている液晶ペンタブレット。とはいえ価格帯は非常にリーズナブルで現時点で48,999円。プロ向け製品ということだが製品の主なスペックをまとめるとこうなる。

  • 液晶16インチ FHD解像度 Adobe色域92%
  • 筆圧8192レベル対応 充電式ペン
  • スタンド付属

筆圧や液晶性能などワコム以外の液タブの中では最高スペック。コストを抑えながらも液晶表示などスペックにこだわって選びたい方におすすめだ。

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こちらの記事ではXP-PEN Artist 16 Pro実機を開封、実際に使ってみての様子と描き心地をレビューする。海外メーカーなのであまり詳しいレビューが上がっていない。購入を検討している方に参考にしていただきたい。

XP-PEN Artist 16 Pro 開封レビュー

XP-PEN Artist 16 Pro 価格

XP-PEN Artist 16 Pro 梱包箱

XP-PEN Artist 16 Proを早速開封していこう。梱包箱は上部画像の通りシンプルな段ボール梱包。ただ右側の画像にあるように中敷きとして厚さ4,5mmの木板が入っており非常にしっかりとした梱包。中はかなり硬めのスチロール素材で完全に隙間を埋める形で製品が収納されている。海外発送なので発送中の不具合が心配になるが梱包に関しては全く問題なさそうで安心だ。

中身を全部出してみる。

XP-PEN Artist 16 Pro 梱包物

  • XP-Pen Artist16Proディスプレイ×1
  • 充電式デジタルスタイラスペン×2
  • スタイラスペン充電ケーブル×2
  • USBケーブル×1
  • HDMIケーブル×1
  • HDMI-Displayport変換ケーブル×1
  • 電源コード+アダプタ×1
  • ペンケース(8個の替え芯)×1
  • ユーザーマニュアル×1
  • クリーニングクロス×1
  • 黒二本指グローブ×1

シールでGIFTと張られているものは時期によって異なる模様。うれしいのはペンが二本入っているところだ。後で取り上げるがペンは充電式。ただ2本あれば充電のために作業が止まる心配がない。

XP-PEN Artist 16 Pro本体デザイン

Artist 16 Pro サイズ

本体外形サイズ405*255*30mm
読取可能範囲344.1*193.5mm

本体デザインは非常にシンプルで手前中央にロゴが配されているのみ。素材はプラスチック。液晶ガラスとの接着部分などを見ても安っぽさはなく精巧な作り。

本体の裏側に接続ポートが配されている。

Artist 16 Pro 映像ポート

上部画像の通りだが接続ポート上からUSBポート電源ポートHDMIポート。裏側なので実際に設置すると目に見えない場所に収まってデスク周りをすっきりさせられる。スタンドはあらかじめ装着した状態で送付される。15度から85度まで調整可能。

角度を70度ぐらいにして上から見るとこうなる。

XP-PEN Artist 16 Pro デザイン

デスクスペースもそれほど取らない。液タブ本体だけれであれば奥行き30cm程度に収まるサイズ感だ。自分は22インチサイズの液タブも使用しているが、それに比べるとかなり取り回しが良くコンパクト。

Artist 16 Pro ペン+ペンケース

Artist 16 Pro 液タブ ペン

型番P02S
筆圧レベル8192レベル
反応速度266RPS
電池充電式

付属ペンは現時点での最高筆圧レベル8192に対応。デザイン、持ち心地ともにワコムのプロペンとほぼ同じだ。グリップ部分はゴム素材で握り心地も良い。ペン反応速度は266RPSとなっており、前機種の230RPSから着実にスペックアップしている。もう一つの特徴が多機能なペンケース。

Artist 16 Pro ペン替え芯

Artist 16 Pro ペンケース

ペンホルダーが付属しており、さらにご丁寧にペンホルダーを収納するための布ケースも含まれている。ケースの造りも精巧でスタイリッシュ。こちらもワコムCintiq Proに付属しているペンケースと似ている。

xp-pen pen case

ペンケースには様々な機能が付属しておりキャップはペンスタンドとして、テール部分には替え芯が収納されている。ペンは充電式でペンのテール部分にUSBケーブルを接続。残念ながらペンホルダーを通しての充電はできない。このケースが充電器になっていればよかった気もするので個人的に残念。

本体に色温度などを調整すOSD機能搭載

Artist 16 Pro インターフェイス

本体右側に並ぶボタンは液タブ本体で液晶の色温度や明るさを設定するOSD機能のためのものだ。こちらはXP-PEN16インチのシリーズでもProモデルのみに搭載されている機能。

XP-PEN Artist 16 Pro OSDメニュー

この機能がなかなか優秀でバックライトの明るさ、ブライトネス、コントラスト、シャープネス、ガンマ値、色温度などを調整できる。上部右側の画像のように色温度を4つの中から選択できたりと調整できる範囲の幅の広さは素晴らしい!

XP-PEN Artist 16 Pro 使用感レビュー

Artist 16 Pro 液タブ

実際にセットアップして使ってみての使用感レビュー。

まずは液晶16インチの作業範囲。今Wacom,HUION,Artisulなど液タブメーカーが最も注力しているのが16インチサイズ。実際に使ってみると確かに使い勝手の良さを実感できる。上部画像で使用しているのはCLIP STUDIO PAINT PRO。キャンパスを開いても線の太さやカラーを選択するウィンドウを楽々開いておける広さは作業効率アップにつながる

XP-PEN Artist 16 Pro 実機レビュー

16インチ液タブはデスクにおいてもそれほど邪魔にならないのもメリットだ。自分のデスクはあまり大きい方ではないが、キーボードやマウスを置いても余裕のある空間が残って良い感じだ。

ペン先と描画位置の視差

XP-PEN Artist 16 Pro ペン先

XP-PEN Artist 16 Pro 描き心地

上部左側が実際に描いている姿勢からの視線。ほぼ視差は感じない。右側がほぼ真横から映した画像。この視差は液晶のガラスの厚みからくるもので現時点の液タブの造り上避けられない部分だ。普段ペイントするときにはここまで真横から見ることはないが、細かい部分の描画の際に目を使づけて作業するときに若干の視差は生まれる。ただこの差は20万を超すワコムの液タブでも生まれる視差だ。

定規で直線を引いてみる

XP-PEN Artist 16 Pro 直線

XP-PEN Artist 16 Proで定規で線を引いてみたのが上部の画像。速い速度で書くと線はまっすぐ引かれる。ゆっくりとかなり遅い速度で線を引くと若干の線の揺れが見られる。こちらも現在の液タブの構造上避けられないぶれだ。だが他の海外液タブメーカーに比べると非常に優秀。

実際に使っている動画がこちら

反応速度や筆圧感知の様子を見ていただける。かなりの速度で動かしてもストレスなく描画ができる。これはイイ!

XP-PEN Artist 16 Pro 実機レビューまとめ

Artist 16 Pro 液タブ 描き心地

XP-PEN Artist 16 ProはXP-PENの16インチのシリーズの中で1万円ほど価格が高いプロモデル。といっても4万円台なので非常に安い!というのがまず一番大きなポイント。

非常に良いと感じたのがペンの質感。ワコムのプロペンとほぼ同じデザイン、握り心地で上質な使い心地は満足できる。ペイント作業の中で直に手に触れて使用する部分なのでこだわりたい部分なだけに大きなポイントだ。

筆圧レベル8192や16インチフルHDの液晶の美しさはさすがのレベル。初めて液タブを使うという方は間違いなくその動作のぬるぬるさに感動するはずだ。Adobe色域92%の美しいディスプレイ表示に加えて詳細な部分までカスタマイズできるOSD機能が搭載されている点も良い。自分のイメージする色合いにかなりの段階まで近づけるはずだ。

このスペック、使い心地のものが4万円台で購入できるということでコスパの良さは折り紙付きだ!更に安くなっていく可能性も大いにあるので下記のリンクから最新の最安値をチェックしていただきたい。

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PentabletClub

Pentablet Clubはペンタブ、液タブに特化したレビューサイト。運営者NAKATAは液タブを追い続けて6年になるWebエンジニア。WacomやXPPEN、HUION等のレビュー、最新情報をいち早くシェア!2017年から各メーカー液タブをレビュー中。【レビュー総数 / ペンタブ:22台 / 液タブ:34台】