XPPENの2023年新型液タブ、Artist Pro 16(Gen2)の開封レビュー。同時期発売されたArtist Pro 14とのサイズ比較して違いを検証する。
XPPEN Artist Pro 16(Gen 2)レビュー|スペック・価格
Artist Pro 16(Gen2)はXPPENから2023年9月に発売された最新型液タブ。価格がこちら。
- 価格:76,800円
プロ向けの16インチ液タブとしては平均的な価格帯だ。現在Amazonで販売されている他メーカーの16インチ液タブの価格がこちら。
- GAOMON PD1610:73,699円
- HUION Kamvas Pro 16 2.5K:83,999円
- Wacom Cintiq 16:99,980円
Artistt Pro 16(Gen2)はこれからセール時期になればさらに安くなることを考えると、他機種と比較してもなかなか手を出しやすい価格帯だ。
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Artist Pro 16(Gen2)の特徴をざっくりと説明する。
特徴
- 液晶16インチ
- 解像度2560×1600(16:10)
- 筆圧感知16384レベル
大幅なスペックアップポイントは、筆圧感知が16384レベルに上がったこと。ここ数年変わらなかったスペックがここにきて2倍になった。ちなみにこれまでの筆圧レベルのスペックアップの歴史がこちら。
- 2004年:1024レベル
- 2012年:2048レベル
- 2017年:8192レベル
- 2023年:16384レベル
見てわかる通り、ここ数年では一番大きなスペックアップとなった。
さらにディスプレイの縦横比16:10も特徴的だ。WacomやHUIONなどほぼ全てのメーカーで採用されているのは16:9。現時点で一般的に使われているPCモニターも大抵は16:9だ。実際見てみると、縦幅が通常のモニターよりも広くなっているので、ペイントで使えるキャンバス部分が広くなっている。
Artist 16(Gen2)開封レビュー
では早速製品を開封していこう。梱包箱がこちら。
梱包されているのは、
- 液晶ペンタブレット
- X3 Proスマートチップスタイラス
- ペンケース(替え芯8本同梱)
- USB-C to USB-Cケーブル
- 延長コード
- 電源アダプター
- USB-C to USB-Aケーブル(給電用)
- 2本指グローブ
- クリーニングクロス
- クイックガイド
- 保証書
- ワイヤレスショートカットリモート
いくつかの白いボックスに分かれて梱包されている。一つ目には保証書や 2本指グローブ。
デフォルトで付属しているケーブルはUSB-Cでの接続用のみ。もしパソコンにUSB-Cがない場合は別売で3in1ケーブルを購入する必要がある。
左に写っているのが3in1ケーブル。パソコン側に必要なポートは、USB-AとHDMIとなる。
他にも注目の付属品は、ショートカットリモートキー。
液タブ本体のショートカットキーが一つもないので、左手デバイスを使って対応できる。こちらのレビュー記事はこちら。
本体デザイン・付属ペン
液タブ本体側のインタフェースがこちら。
USB-Cポートが2つのみ。一つはUSB-Cでパソコンと接続する用のポート、もう一つは3in1ケーブルで接続する用のポートだ。左側に見えているのは電源ボタンと操作ボタン。
本体の裏側にスタンドが内蔵されている。
スタンドの足の部分を開けば約30度の傾斜をつけることができる。
本体の触り心地はサラサラしたアルミ素材。iPad Proに似ている高級感を感じられるデザイン。色はダークスペースグレーでスタイリッシュな印象。
付属のペン、ペンケースがこちら。
付属ケースも本体と同じスペースグレーのメタリックボディ。他メーカーのペンケースを色々と使ってきたけれど、個人的には品質の高さを一番感じられるデザイン、造りだった。結構重量感があるので持ち運びにはあまり適していないけれど、保存用としては最高の品質だと感じた。
描き心地レビュー
筆圧レベルが8192から16384にスペックアップしたペンを使ってみる。
実際に描画していてスペックアップを一番実感できたのは細い線を描画した時だった。ペンのON荷重がより軽くなったことも関係しているけれど、より繊細なペンのタッチが線に反映されるようになった。使い出してすぐにわかるスペックアップポイントで大満足だ。
ペンのジッターをチェックしてみる。
ジッターとは斜めにゆっくりと引くとゆらゆらと揺れた線になってしまう現象。実際にArtist Pro 16(Gen2)で検証してみると、線の揺らぎはほとんど見られなかった。
XPPEN Artist Pro 16とArtist Pro 14を徹底比較
いちばんの違いはディスプレイサイズの違い。実際に使っているサイズ感を比較してみよう。手やショートカットリモートキーとのサイズの差を見ていただきたい。
差は2インチだけれど、表示解像度が異なっている。14インチが1920*1200なのに対して、16インチは2560*1600。この解像度で表示すると描画できるキャンバスの表示スペースをかなり大きく確保できる。
本体の厚みは16インチが若干分厚いけれどほぼ同じだ。
そのほかのスペックを比較してみよう。
スペック比較一覧
Artist 14(Gen 2) | Artist 16(Gen 2) | |
---|---|---|
価格 | 59,800円 | 76,800円 |
ペン筆圧レベル | 16384 | 16384 |
傾き検知レベル | 60° | 60 |
画面サイズ | 14インチ | 16インチ |
画面解像度 | 1920*1200 | 2560*1600 |
本体サイズ | 359.30 x 268.57 x 19.31 mm | 405.11 x 291.37 x 20.23 mm |
フルラミネーション | あり | あり |
視野角 | 178° | 178 |
読取高さ | 10 mm | 10 mm |
応答速度 | 25 ms | 20 ms |
搭載ポート | 1 x フル機能USB-C 1 x 3-in-1 USB-C | 1 x フル機能USB-C 1 x 3-in-1 USB-C |
ペンの描画性能は両サイズ全く同じ。両方最高位スペックの筆圧感知16394レベルに対応している。
異なるのは本体サイズ、液晶サイズ、そして画面解像度だ。見落としがちなのが画面解像度。ディスプレイの表示できる範囲がだいぶん異なるので使用感に大きな差がある。そして価格差は17,000円。結構大きな価格差だ。
ということでこういう違いがあることをチェックして、自分の用途と照らし合わせて選べばベストバイができる。
- 液晶サイズ 14インチ:16インチ
- 解像度 1920*1200:2560*1600
- 価格差 17,000円
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