Windows PCでペンタブレットを使用するとブルースクリーンになるという不具合が発生。ワコムとクリスタ販売元のセルシスから発表された解決策をまとめてご紹介。
Windows OSでペンタブを使うとブルースクリーンになる不具合発生
Windows PCでペンタブを使うとブルースクリーンになってしまう不具合が発生している。不具合の状況をまとめるとこんな感じ。
- WindowsでMicrosoft Edge、及びEdgeを利用しているアプリをペンタブで操作するとブルースクリーンエラーが発生
ブルースクリーンエラーとは
ブルースクリーンとは青い背景に白い文字が表示された画面になってキーボード操作が一切反応しなくなる状態。そうなると電源ボタンを長押しするなどしてパソコンを再起動するしかない。その前に編集中のファイルがあった場合は削除されてしまうことも。しっかりと対処しておきたい。
ペンタブによるブルースクリーンエラーの対処法
既にいくつかのメーカーから公式で対処法が発表されていて改善できるようなのでご紹介。
ワコムが推奨している対処法
ワコム公式Twitterで推奨されている方法がこちら。
ブルースクリーンエラーについて、一時的な回避策として以下お試しください。
タブレットのプロパティから「マッピング」もしくは「位置調整」タブ→「Windows Inkを使う」のチェックを外してください。
※一部のアプリケーションでは筆圧機能が動作しなくなります。予めご了承ください。 pic.twitter.com/tavjlWumV9— 株式会社ワコム (@wacom_info_jp) October 4, 2021
タブレットのプロパティからWindows Inkを使うのチェックマークを外すだけなので簡単な作業だ。ただ注意書きに書かれている通り、一部アプリで筆圧感知が動作しなくなってしまう。
そうなってしまった場合は残念だけどWindows OSかワコムドライバの更新を待つしかない。
CLIP STUDIOが推奨している対処法
セルシスからの公式発表がこちら。
一部のWindows環境において、CLIP STUDIO PAINTを利用中にブルースクリーンエラーが発生してパソコンが再起動してしまう現象を確認しております。
ご不便をおかけし、大変申し訳ございません。本現象については原因の調査を進めており、最新の情報はこちらでご案内いたします。 pic.twitter.com/7cKQTJW1FS— CLIP STUDIO (@clip_celsys) October 4, 2021
注意して欲しいのは、CLIP STUDIOはマウスで、CLIP STUDIO PAINTはペンタブで操作を!という部分。なのでキャンパスを開いて絵を描く段階まではずっとマウスで操作すれば対処できる。設定など何もいじらなくていいので簡単だ。
設定をいじる必要があるけれど、もう一つ対処法がある。その前に原因をチェックしておこう。
ペンタブ操作でブルースクリーンになる原因:Microsoft Edge
CLIP STUDIOの公式発表にあるように既に原因もわかっている。
本現象は、10月1日に提供開始されたMicrosoft Edge94.0.992.38から起きる事を確認しました。
Edgeを利用したアプリでも同様の問題が発生します。
CLIP STUDIO1.11.0以降はEdgeを利用しておりますので、以下ページの手順で問題を回避して下さい。https://t.co/vv3w4yr9e3— CLIP STUDIO (@clip_celsys) October 4, 2021
10月1日から提供されたMicrosoft Edgeが原因。なのでEdgeはもちろん、Edgeの機能をアプリ内で利用しているものも同じ問題が起きる。
ということでCLIP STUDIOアプリは素材ダウンロードのためにEdgeを使っているのでダメ。なので対処法は、Edgeじゃなくて一つ前のInternet Explorerを使えばOKだ。
CLIP STUDIOでのダウンロードをEdgeからInternet Explorerに変更する方法
こちらも簡単。CLIP STUDIOを起動して、
- 【右上の歯車マーク】
- 【メンテナンスメニュー】
- 【画面表示にInternet Explorerの機能を使用する】
これでOK。もちろんこの操作はマウスで行おう。
Windowsの他アプリをペンタブで操作する方法
原因はEdgeなので、Edgeをアプリ内で使用していないものは全て問題なく操作できる。
ただ使用している場合は
- アプリ内でのEdgeの動作をストップ
- Edgeを他アプリに変更する
という必要がある。ただその機能がアプリに実装されていない場合はWindwos OSかアプリの更新を待つしかなさそうだ。