HUAWEI MatePad Pro(2020年6月12日発売)とiPad Pro 11インチ 2020年モデル 第2世代(2020年3月25日発売)のスペックと用途を徹底比較。HUAWEI MatePad ProとiPad Pro 11、それぞれ買いな人はどんな人かを合わせてご紹介する。まだ少数派のandroid系タブレットの発売に期待していた人必見の記事。
HUAWEI MatePad Pro&iPad Pro 11インチ|徹底比較
タブレットとしてサイズ感こそ似ているものの、搭載しているOS自体はandroidとiPadOSで全く異なるこの両者。やはりパフォーマンスや操作感がかなり異なっている。HUAWEI MatePad ProとiPad Pro 11インチのそれぞれの特徴、得手不得手を理解しておけば自分のニーズピッタリのベストバイができる。
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HUAWEI MatePad Pro&iPad Pro 11インチ|スペック比較
HUAWEI MatePad ProとiPad Pro 11インチ、スペックを比較するとこんな感じ。(一部公式サイト抜粋)
HUAWEI MatePad Pro | iPad Pro 11インチ 第2世代 | |
価格 | 59,800円 | 84,800(税抜き)~ |
サイズ | 246×159×7.2(mm) | 247.6×187.5×5.9(mm) |
重量 | 約460g | 約641g |
OS | EMUI 10.1.0 (Android 10ベース) | iPadOS |
CPU | HUAWEI Kirin 990オクタコア (2 x 2.86 GHz, 2 x 2.09 GHz, 4 x 1.86 GHz) | A12Z(64ビットアーキテクチャ搭載 A12Z Bionicチップ) |
メモリ | 6GB | 6GB |
ストレージ | 128 GB(別売拡張メモリ: 256 GBまでのHUAWEI NMカード ) | 128GB~1TB |
ディスプレイ | 10.8 インチ、DCI-P3色域、WQXGA (2560 x 1600) | 11インチLiquid Retinaディスプレイ、ProMotion、True Tone |
カメラ | アウトカメラ: 約1300万画素 (AF)、インカメラ: 800万画素 (FF) | 2眼カメラ(12MP広角、10MP超広角)、LiDARスキャナ機能搭載 |
バッテリー(WiFi利用時) | オンラインビデオ再生約12時間 | オンラインビデオ再生約10時間 |
その他 | M-pencil(税別9,990円) | Apple Pencil第2世代(税別1,4500円)、Magic Keyboard、Smart Keyboard Folio対応 |
比較表を表をパッと見て感じるのは、価格や本体重量の差が大きい。その他別物のCPUが搭載されているのでこの点でもユーザーの好みがわかれる。この辺り、コスパを考えつつ総合的に比較評価してみよう。
HUAWEI MatePad Pro&iPad Pro 11インチ|価格比較
HUAWEI MatePad ProよりもiPad Proのほうが高めの価格設定。
エントリーモデルで比べて25,000円の価格差だ。ただもともとiPad Proは、別売りの専用スタイラスペンやキーボードを搭載して1台でなんでもできる”プレミアムタブレット”という位置付け。デスクトップやノートPCの代わりとして使えることも考えるとコスパは高いといえる。
一方で「携帯よりももっと大きな画面で、PCよりももっと手軽に使いたい」といういわゆる”第三のデバイス”としての使用を考えている人であれば、HUAWEI MatePad Proのこの価格はかなり魅力的だ。
HUAWEI MatePad Pro&iPad Pro 11インチ|システム比較
HUAWEI MatePad ProとiPad Pro 11インチの最大の違いは、”GMS(Google Mobile Service)の有無”。
実は新しく発表されたHUAWEI MatePad ProはGMSが搭載されていない。つまり日本でも良く使われているGoogleマップやGoogle ドライブ、Googleクロームなどのアプリが一切起動しない。これは使用環境をGoogle系で一本化していた人にとっては大きな障壁になる。
ただし、既存のブラウザを通してであればHUAWEI MatePad ProでもGoogle系のサービスを使うことはできる。
またHUAWEI専用のアプリストア”Huawei AppGallery”の中には日本のビジネスで必要になるアプリはおおむね揃っているのでそこも安心だ。問題はタブレットの主な用途であるネットショッピングや動画、音楽の視聴用のアプリが使用できるかはそれぞれのアプリによって異なるという事。この点は可能であれば事前に確認しておこう。
HUAWEI MatePad Pro&iPad Pro 11インチ|CPU比較
iPad ProシリーズのCPU A12Zは高画質の動画編集やグラフィックデザイン、ハイスペックゲームにも対応できる確かな品質。一方今回はHUAWEI MatePad Proに搭載されたHUAWEI Kirin 990オクタコア のパフォーマンスの高さにも多くの人が注目している。
このKirin シリーズはこれまでHUAWEIがイノベーションを起こしてきたとする”HUAWEIの屋台骨”のような存在。最新のKirinシリーズが搭載されたHUAWEIMatePad Proが6万円を切るこの価格で手に入るのは確かにかなり魅力的。
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HUAWEI MatePad Pro&iPad Pro 11インチ|買いなのはこんな人
ここからは、HUAWEI MatePad ProとiPad Pro第2世代 11インチ、それぞれ買いなのはどんな人かを比較してご紹介。
~HUAWEI MatePad Proが買いな人~
- スマホ、PCの他に”第三のデバイス”が欲しい人
- Google系アプリをあまり使わない人
- 主にビジネスシーンで使用する人
- 手軽に持ち運びたい人
~iPad Pro 11インチが買いな人~
- PCの仕事をタブレットですませたい人
- Google系アプリを良く使う人
- 手軽に動画や音楽を聴きたい人
- 本格的なデジタルペイントがしたい人
ちなみにHUAWEI MatePad ProもiPad Proも専用のスタイラスペンが別売りで用意されている。HUAWEI MatePadは確かにハイコスパではあるものの、デジタルペイントユーザーとしてはやはりiPad ProとApple Pencilのコンビがおすすめ。
さらに一般的なイラスト作成の使用環境では仲間とのデータ共有、共同作業などもあるのでGoogle系アプリを使わない新たなプラットホームというのはまだ不安が残る。
HUAWEI MatePad Pro&iPad Pro 11インチ|比較まとめ
今回新しく発売されるHUAWEI MatePad Proはスペック、価格ともに間違いなくハイコスパ。新たな使用環境、アプリになれるつもりであれば買っといてまず損はない。一方、本格的なデジタルペイントという目線で考えるとやはりiPad ProとApple Pencilはおすすめだ。
この記事を参考にニーズに合ったピッタリのタブレットを選んでみてほしい。