液タブ初心者で購入に迷っている方に届けたい情報。初心者の液タブ選び方、コスパ最強のおすすめ3台、購入前に感じる疑問集をまとめてご覧ください。
初心者の液タブの選び方
ここでは初めて液タブを使うユーザーに向けて、選ぶときにチェックすると良いポイントをご紹介。
程よいサイズ感のディスプレイ
液タブ選びでまず一番初め決めるべきなのは、ディスプレイのサイズを何インチにするか。ちなみに現行で販売されている主な液タブサイズはこちら。
- 10インチ
- 13インチ ← 初心者におすすめ
- 16インチ
- 20インチ
- 24インチ
- 32インチ
この中で初心者におすすめしたいのは、13インチだ。
まず20インチ以上は完全にプロ向けの製品。価格帯も高いし、専用のデスクを準備する必要があるレベルのサイズ感なので、導入コストがかなり高くなる。
これから毎日何時間も作業したい!ペイント以外でパソコンはほとんど使わない!というユーザー以外は選ばない方がベター。
一方で、一番小さいサイズの10インチクラスは物足りなさが否めない。ペイントソフトでペンの種類や太さを選ぶメニューウィンドウも開く必要があることを考えると、実際に描画できるキャンバスはかなり小さくなる。
ということで、使わない時は手軽に収納できるコンパクトさ。ある程度の描画範囲を確保できるサイズは13インチとなる。
程よい価格帯
他にも大切なのはコスト。価格が高いものを選んで、自分に合わなかったらどうしよう…。とは言っても、安すぎて使い物にならない製品だと困る。
ということで、今回紹介するのは信頼できるメーカーの液タブのみ。安いだけが取り柄の雑多メーカーのものは、サポートが受けられなかったり、ユーザー数が少なくてググっても情報が少ないのでおすすめしない。
でも描き心地にはこだわって
初心者だとはいっても、描き心地にはこだわって選んで欲しい。液タブの描き心地のよさを数値化したのがこちらのスペック。
- 筆圧感知レベル:描画するときにペンの筆圧が強くなると線が太く、弱くなると細くなる。この力加減を読み取る精度を筆圧感知レベルで表記する。現行の最高スペックは8192レベル。できればこの数値の液タブを選びたい。
- ペン傾き検知:ペンを傾けた時の角度で線の太さを調整できる機能で、ペンの追従性能がより正確になる効果もある。ここ数年に発売された液タブにはほぼ標準装備。傾き検知の搭載されていない製品はおすすめしない。
これらのスペックをチェックして、最低でも筆圧検知4096レベル、傾き検知対応のものにこだわって選ぼう。これらを踏まえて、液タブ初心者ユーザーにおすすめの3台をご紹介!
液タブ初心者におすすめの厳選3台
Wacom One 13
- 唯一の日本メーカー
- 製品の安定度、完成度は抜群
- 価格が高い
こちらはワコム株式会社の初心者ユーザー向けの液タブ。現在液タブ日本メーカーはワコムのみなので、Made in Japanがいい!という方はこれ一択。プロのイラストレーターはほぼ100%ワコムユーザーと言ってもいい定番中の定番メーカーだ。
紹介する他2台との違いは、筆圧感知レベルが4096と低めだということ、価格帯が少し高いこと。でもそれらをトレードオフしても選ぶだけの信頼感がワコムにはある。
Wacom One 13 | |
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価格 | 42,900円 |
画面サイズ/解像度 | 13.3インチ/フルHD |
筆圧レベル | 4096レベル |
傾き検知 | あり ±60 |
ショートカットキー | なし |
最近の中華ブランドについて
これから紹介する2機種は共に中華ブランド。中華メーカーって大丈夫?と感じる方も多いと思うけれど、XPPEN、HUION共に日本で爆売れ中の安心して選べる製品だ。どちらも日本語でのサポートを受けられるし、すでにかなりの数のユーザーがいるので困った時のトラブルシュート情報もネット上に溢れている。
当サイトPentabletClubでも2017年からずっと追い続けているけれど、描画スペック、サポート、製品デザイン、梱包箱など年々スペックアップしていて、今はワコムにも引けを取らないレベルまで上がっている。そして大切な点として、価格がワコムよりもかなり安い。
HUION Kamvas 13
- ペンデザインがプロ向けで握り心地最高
- 最高位スペックの描画性能
- ワコムと比べて安い
HUIONの最新ペンPW517を搭載した13.3インチ液タブ。他にもKamvas 13 Proという製品があるけれどペンが旧型なのでこちらの無印版がおすすめ。Wacom One 13よりも1万円安いのに、筆圧レベルは8192とより高いスペック数値。
さらに注目して欲しいのは、ペンの形状。
HUION Kamvas 13にはプロ向けの製品と同じ型のペンが搭載されているので、長時間使用しても疲れにくいデザインになっている。ペン形状は描き心地に直接影響するものなので、こだわって選んで欲しいポイントだ。
HUION Kavas 13 | |
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価格 | 26,999円 |
画面サイズ/解像度 | 13.3インチ/フルHD |
筆圧レベル | 8192レベル |
傾き検知 | あり ±60 |
ショートカットキー | 8個 |
XPPEN Artist 13 セカンド
- 3万円台で買える安さ
- 最高位スペックの描画性能
- USB-C一本で接続可能
- フルラミネーションディスプレイ
XPPENで最新の13インチ液タブ。最新技術のペンを搭載している。
描画性能は最高位スペックとなっている。そして、液タブの中で最も安いモデルで3万円台で購入できる最強コスパが特徴だ。
発売から少し期間も経って価格も下がっていて、今がまさに買い時でおすすめ。とにかくコストを抑えて液タブを手に入れたい方におすすめ。
XPPEN Artist 13 セカンド | |
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価格 | 32,780円 |
画面サイズ/解像度 | 13.3インチ/フルHD |
筆圧レベル | 8192レベル |
傾き検知 | あり ±60 |
ショートカットキー | 9個 |
液タブを使い始めの疑問に答えるコーナー
液タブ購入前に感じる疑問に一挙答えるコーナー。
A . パソコン、ペイントソフトが別途で必須。
液タブをiPadなどのタブレットと勘違いしているユーザーが多いけれど全くの別物。液タブはモニターなので、単体では何も映らないし何も描けない。パソコンと接続して初めて使えるのでご注意を!
セットアップは簡単?
A . 簡単です
セットアップはシンプル。パソコンにドライバをインストールして、液タブをパソコンに接続するだけ。接続方法も機種によってはUSB C一本でOKだ。
液タブと板タブは何が違うの?
A . 板タブはディスプレイがついていない
液タブはディスプレイにペンで直接描画できる製品。板タブはディスプレイではなくて、ペンは板タブに、描画した結果はディスプレイに表示される。いわゆるマウスと同じ使い方だ。板タブは液タブよりも安いけれど、操作感に慣れるには少し時間が必要。
液タブと板タブ、初心者におすすめなのはどっち?
A . 使い方が簡単なのは液タブ
液タブは描画結果がペン先に直接出るので、より直感的に使えるのがメリット。逆に板タブは慣れるのに少し時間が必要だ。これまでは液タブの価格がすごく高かったので、初心者はまずは板タブで!とも言われていたけれど、紹介した3製品のように賢く選べばかなりコストを抑えられるので、初心者の方にも液タブがおすすめだ。