ワコムのペンタブレット Wacom Intuos 2018年モデルが発売開始。前機種のIntuosとの変更点をまとめて検証する。筆圧レベル、付属ソフトウェア、無線接続の方式がそれぞれ変更しているのでそれぞれの詳細をチェックしてみよう。これまでBambooを使っていたユーザーは買い替えを検討すべき新製品だ。
Wacom Intuos 2018年モデルペンタブがワコムから発売開始
ワコムから新型のペンタブレットが発売される。現時点でのワコムのペンタブのラインナップは2種類。
- Intuos Pro ➡ プロ向け (価格40,000円~)
- Intuos ➡ 初心者向け (価格10,000円~)
今回発売されたWacom Intuosは2番目のラインナップの後継機となる。初めての方でも購入しやすい価格帯の製品だ。
Wacom Intuos 2018年モデル 価格・発売日
新製品の発売日は2018年3月9日。価格がこちら。
➡【公式】ワコムストアでのIntuos販売ページはこちらから。
製品名 | 価格 |
Intuos Small ベーシック | 9,180円 |
Intuos Small ワイヤレス | 13,824円 |
Intuos Medium ワイヤレス | 21,384円 |
プロ向けのIntuos Proが4万円からだということを考えると比較的お手頃な価格。ワコムのIntuosシリーズはBambooモデルから十数年続く初心者へ向けたシリーズ製品。純日本製の安定した動作と精巧な作りは折り紙付きだ。
Pentablet.Clubとしても前々作から詳細スペックを検証している。今回のWacom Intuos 2018年モデルの詳細スペックを見てみよう。
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Wacom Intuos 2018年モデル詳細スペック|買い替えをおすすめする理由
まずは現在ワコムBambooシリーズをお使いの方へ買い替えをおすすめする理由を説明する。Bambooとは同じくワコムから発売されていたペンタブレット。今回のIntuosからいうと3機種前の製品となる。ワコムのペンタブは優秀でたまに使う程度であればほぼ壊れない。見た目は古いけど全然使えるし。。。と買い替えを見送っていたユーザーも多いはず。
正直なところ前機種のIntuosの場合、Bambooから買い替えるうまみはあまりない。デザインは今っぽくなっているが肝心の筆圧レベルは進歩がなく1024レベルのままだからだ。ただ今回発売されるWacom Intuos 2018年モデルは前作と比べると飛躍的な進歩を遂げている。今使っているワコムペンタブが古くなってきた方にとっては買い替えを検討するに値する製品だ。
注目スペックをまとめてみてみよう。
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新型ペンWacom Pen 4Kを搭載|筆圧4096レベルへ進歩
読取方式 | 電磁誘導方式 |
読取可能範囲 | 152×95mm |
読取分解能 | 最高0.01mm |
読取精度 | ±0.25mm |
読取速度 | 最高133ポイント/秒 |
読取可能高さ | 7mm |
筆圧レベル | 最高4096レベル |
付属ペンの機能が飛躍的に進歩している。前Intuosの筆圧は1024レベルだったが今回から4倍の4096レベルだ。より細かいレベルで筆圧を読み取ってくれるので、繊細なペン先の動きを読み取り描画できる。
デザインを見ると前機種のIntuosよりもより太くなっており、Wacom Pro Penに近い形に変化した。メーカーページでは「エルゴノミクスをさらに向上させておりストレスのない自然なスタイルで作品を楽しめる」と説明されている。確かに前機種のペンはグリップ部分が通常のボールペンのようにまっすぐだったので手にフィットする感じが少なかった。Wacom Pen 4Kはグリップ部分がPro Penと同様の形で握りやすそうだ。
ワイヤレスタイプが無線形式からBluetoothへ進化
ほかにも細かな点だがワイヤレスの方式が無線からBluetoothに変化している。USBポートを1つ消費した無線形式から進歩している点も好印象だ。ただペンの動作はシビアなのでやはり有線が良いというユーザーも多いはず。そういった方のために有線ケーブルも用意されているのでご安心を。
新Wacom Intuos 2018年モデル 錐体デザイン
外形寸法 | 描画可能範囲 | |
S サイズ | 200 x 160 x 8.8 mm | 152×95mm |
M サイズ | 264 x 200 x 8.8 mm | 216×135mm |
Wacom Intuosのサイズ展開は2種類のみ。ペンのサイズは通常のボールペンと変わらないのでそれを基準にするとイメージしやすいはずだ。Sサイズを見ると小さく感じるかもしれないが手元で描くタイプの方であれば十分な大きさだ。
ノートパソコンで使うならSサイズを、20インチ以上の大画面で使うならMサイズを選んでおけばOK。
カラー展開は三種類でブラック、ピスタチオグリーン、ピンク。個人的にはピスタチオグリーンがお気に入りだ。
上部に見えるくぼみの部分には4つのファンクションキーが配されている。使わない時はペンを置いて置けるペンホルダーとしての役割も果たす。
Wacom Intuos 付属ソフトウェア
前機種のIntuosもそうだったがすべてにソフトウェアが無料で付属している。初めての購入の方がターゲットなのでこれだけ買えばすぐにデジタルペイントを楽しめるようになっているのだ。それぞれに付属するソフトウェアがこちら。
Wacom Intuos Small ベーシック
- Corel Painter Essential 6
- Corel AfterShot 3
※このうちの1つを選択してダウンロードできる。
Wacom Intuos Small ワイヤレス
- Corel Painter Essential 6
- Corel AfterShot 3
- CLIP STUDIO PAINT PRO(2年ライセンス)
※このうちの2つを選択してダウンロードできる。
Wacom Intuos Medium ワイヤレス
- Corel Painter Essential 6
- Corel AfterShot 3
- CLIP STUDIO PAINT PRO(2年ライセンス)
※これら3つ全てダウンロードできる。
それぞれのソフトウェアをサクッと説明するとこうなる。
- Corel Painter Essential 6 ➡ 初めての方も使いやすいペイントソフト。
- Corel AfterShot 3 ➡ 写真編集ソフト。
- CLIP STUDIO PAINT PRO ➡ マンガを描くために設計されたペイントソフト。
マンガを書いてみたいならCLIP STUDIO PAINT、写真を編集したいならCorel AfterShot 3を選べる。自分がペンタブを使ってやってみたいことに合わせて選択できるのはうれしいポイントだ。
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Wacom Intuos 2018年モデルは買い?まとめ
最後にそれぞれの価格を再度チェックしてみよう。
製品名 | 価格 |
Intuos Small ベーシック | 9,180円 |
Intuos Small ワイヤレス | 13,824円 |
Intuos Medium ワイヤレス | 21,384円 |
Smallのベーシックとワイヤレスの差が約4,500円あるがその違いはBluetooth接続に対応しているかだけではなくて付属ソフトが1つか2つかという差もあるので注意しよう。
大きな進歩点は筆圧レベル。前機種の4倍の4096レベルになっている点。そしてペンのデザインがよりIntuos Proのプロ向けのものに近づいた。仕様数値的にもペンのデザイン的にも描き味は格段に進歩しているはず。これまでワコムのBambooを使っていたユーザーは買い替えを検討するに値する進歩点だ。
これからペンタブを始めてみたい初心者の方にもおすすめ。プロ向けのIntuos Proは価格が4万円以上と高いし初めての方にとってはややオーバースペック。まずはIntuosから初めて使い勝手を抑えてから購入検討しても遅くはない。
➡【公式】ワコムストアでのIntuos販売ページはこちらから。
上記の価格はワコム公式ストアの価格。Amazonの価格はこちらからご覧いただける。