ワコムから2023年8月に新発売される新型ペン、Dr.Grip Digitalの詳細スペック、使い心地を比較検証する。ペンタブペンは太い方が疲れにくいのは本当?
ワコム新型ペン|Dr.Grip Digitalのスペック・特徴
ワコムの新型ペン、Dr.Grip Digitalの特徴をいくつかご紹介。
限りなくデジタルに近い使い心地
デザインを見て分かる通り、Dr.Grip Digital for Wacomは人気のアナログの筆記用具Dr.Gripのデザインをそのまま移行したワコムペン。
使い心地はまさにアナログの筆記用具Dr.Gripそのものだ。Dr.Gripを愛用しているユーザーも多いはずだ。ちなみにこちらがドクターグリップペン。
自分も使ったことがあるけれど、スタンダードなボールペンと比較するとグリップ部分がかなり太め。そしてグリップが柔らかめのゴム素材なので、握り心地がソフトで心地よい。ガッチリと握り込めるので、グリップ部分も滑りにくい。
長時間使っても疲れにくいデザイン
ワコムのペンは大きく分けて2種類。Dr.Gripに似ているのはプロ向けのペンタブに付属しているワコムPro Pen 2だ。それぞれの画像がこちら。
まずはワコムの初心者向けの製品に付属しているタイプのペンがこちら。
そしてプロ向けのワコムPro Pen 2がこちら。
太さが違って、プロ向けのペンの方がペンの径が太めに設計されている。この仕様はワコムに限らず、XPPENやHUIONも同じで初心者向けのペンは細く、プロ向けは太くなっている。一般的にはペングリップ部分が太い方が、長時間使っても疲れにくいとされているからだ。
ペンタブペンは太い方が疲れにくいのは本当?
ちなみに今回発売されたDr.Grip Digitalの元デザインであるパイロットの「ドクターグリップ」シリーズは1991年に発売されてから今に至るまで大人気の製品だ。注目なのは、発売時にターゲットとされていたのは銀行員や事務員などの強い筆圧で長時間筆記をする人だということ。
人間工学に基づいて設計されていて、筆記時に肩や腕にかかる筋肉の負担を軽減することを目的にデザインされている。握りやすさを追求した太めの軸径と、弾力性のあるゴム素材のグリップが特徴的。余計な力を使わずペンを使えるので長時間筆記しても疲れにくいのだ。
ということで太めのペンが疲れにくい、という考え方にはしっかりと根拠があるようだ。
ペン先を収納できる
Dr.Grip Digital for Wacomはは、普通のボールペンのようにペン先を収納できる。簡単な機構なんだけど、意外にこの機能を備えているペンタブペンはほかにない。
ペンタブの芯はそんなに簡単に折れるものではないけれど、持ち運ぶ時にペン先を収納できるのは何気に嬉しいポイント。
Dr.Grip Digital for Wacomを比較
比較対象はほぼ同じ機種で使えるWacom One スタンダードペン。
Dr.Grip Digital | Wacom One スタンダードペン | |
---|---|---|
長さ×直径 | 143 x 14.2mm(最太部) | 149.9×9.8mm |
質量 | 15.0g | 9.9g |
筆圧 | 4096 | 4096 |
サイドスイッチ | 2つ | 2つ |
価格 | 6,380円 | 5,280円 |
対応機種 | Wacom One 12/13/S/M (DTC121/DTH134、CTC4110/6110) Wacom One 13(DTC133) | Wacom One 12/13/S/M (DTC121/DTH134、CTC4110/6110) |
筆圧感知レベルは同じなので、描画性能に関しては全く同じ。単純にデザイン、ペン本体太さ、質量が違う。
ペンの握り心地がだいぶん異なるので自分の好みで選ぼう。イメージとしては、ドクターグリップくらいの太さが良いか、普通のシャープペンシルくらいの太さが良いか、くらいの違いをイメージして考えてみよう。
自分にあったお気に入りのデザインペンを見つけるヒントになれば幸い。