HUIONから発売されたLサイズペンタブ、Inspiroy Gianoの実機レビュー。ペンタブの中でも最大サイズの新製品。サイズ感や描き心地をチェックしてみよう。
HUION Inspiroy Gianoのスペック|製品の特徴
Inspiroy Giano G930LはHUIONから発売されているLサイズ(最大サイズ)のペンタブレット。HUIONだけでなく他メーカーのペンタブレットの中でも最も大きいサイズだ。HUIONの代表的なペンタブのサイズ展開がこちら。
製品名 | 作業領域サイズ |
Inspiroy Giano【L】 | 345.4*219.9mm |
HUION H610ProV2【M】 | 254*152mm |
HUION H430P【S】 | 122*76mm |
ということでInspiroy Gianoの最大の特徴は、とにかくデカい!ということ。その分価格帯も高くなっているけれど、ワコムのLサイズペンタブと比較するとコスパは良い。比較すると半額以下で購入できるのは大きな魅力だ。
製品名 | 価格 |
HUION Inspiroy Giano | 21,999円 |
Wacom Intuos Pro Large | 65,582円 |
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それでは早速詳しいスペックを見てみよう。
搭載ペンPW517|現時点での最高位スペック
付属しているペンはPW517で、描画性能はワコムIntuos Pro Largeにも引けを取らないスペック数値。
筆圧 | 8192レベル |
ペン解像度 | 5080LPI |
読取可能高さ | 10mm |
傾き検知 | 60度 |
筆圧感知、傾き検知は最高位スペックだし、フェルト芯にも対応しているので、好みの描き心地にカスタマイズできる。
替え芯はデフォルトで付属している。見つけにくいけれどペン立ての中に内蔵されているのでご注意を。
ワイヤレス Bluetooth接続に対応
接続方法は2種類で、USB Type A to Cを使っての有線接続か、Bluetooth 5.0を使ってのワイヤレス接続。
ペンタブは液タブと違って使わない時に気軽に収納できるのがメリットの一つ。Bluetooth接続でそのメリットを最大限発揮できるのも嬉しいポイントだ。
充電状況はペンタブ左上のLCDディスプレイのデジタル表記で確認できる。
バッテリー持ちも良い。メーカーHPによると一度のフル充電で約18時間の使用が可能。趣味で使うなら数日に一度の充電で良さそうだ。
使ってみると無線接続の便利さを実感できる。特にInspiroy Gianoはサイズが大きいので使わない時にずっとデスクに置いておくわけにはいかない。毎回収納する必要があるので、USBケーブルの抜き差しせずにボタン一つでセットアップ完了できるのは大きなメリット。
HUIONペンタブInspiroy Giano|描き心地レビュー
早速実際に使ってみての描き心地をレビューしよう。まずはサイズ感をチェック。
描いている際のサイズがこちら。描画可能範囲は345.4*219.9mm。使っている時の手と比較するとその大きさが際立つ。
Mサイズのペンタブ(XPPEN Deco MW)を使っているときのサイズ感がこちら。このサイズのペンタブだと腕を使って大きく描くスタイルは厳しい。MサイズやSサイズだと手首だけを使ってのスタイルに限られる。
Sサイズのペンタブと比較するとこうなる。
型番 | G930L |
本体外径サイズ | 429*260.9*9mm |
作業領域サイズ | 345.4*219.9mm |
重量 | 1145g |
筆圧 | 8192レベル |
ペン解像度 | 5080LPI |
読取可能高さ | 10mm |
傾き検知 | 60度 |
ワイヤレス | Bluetooth5.0 |
バッテリー | 2500mAh |
待機時間 | 18H |
インターフェイス | USB C |
Inspiroy Gianoの描き心地
付属のPW517ペンのスペックは上記で書いた通り現時点での最高位スペック。ペンのON荷重、入り抜きなどの反応は素晴らしい。筆圧感知8192レベルは流石でぬるぬる反応してくれる。ペン描画反応の遅延も感じなかった。ペン反応速度はPCの処理性能にもよるけれど一切ストレスを感じず文字を書くこともできるレベルだ。
HUION Inspiroy Gianoを買って幸せになるのは
HUIONのLサイズペンタブ、Inspiroy Gianoを買って幸せになれるユーザーはこんな人。
- 大きいディスプレイを使ってデジタルペイントをしたい人
- 腕を使って大きく描画したい人
- デスクに常時設置ではなくて毎回収納したい人
とにかく広い描画範囲を活かして、大きなディスプレイで大きく腕を使って描画したいユーザーは買って必ず幸せになれる。他にもBluetoothでワイヤレス接続を使って手軽にセットアップできるのも大きなメリットだ。
逆に少し残念に感じたのは、ドライバ関係。
- ワコムのドライバと共存できない。
- ショートカットキーのカスタマイズが限られている。
1台のPCにインストールして使えるのは1種類のメーカーのドライバのみ。なのでワコムの液タブなどを使っている方はこのペンタブと共存はできない。ペンタブドライバがお互いに干渉しあって正しく動作しなくなるからだ。
他にもドライバのカスタマイズ性はワコムよりも劣る。マクロの登録ができないので、複雑な動作をショートカットキーで操作していたユーザーは不便に感じてしまう。
これらをチェックしてから購入検討するのがおすすめ。まずは自分の描画スタイル、ワコム製品と共存する必要があるかなどをイメージしてから選べばベストバイができるはずだ。
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